「共同参画」2025年5月号

トピックス2

令和6年度「なでしこ銘柄」「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」を選定しました!

経済産業省は、東京証券取引所と共同で、女性活躍に優れた上場企業を「なでしこ銘柄」として合計23社選定しました。また、「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」が特に優れた上場企業を「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として合計16社選定しました。

※ 選定企業は2025年3月24日時点の情報です。

経済産業省経済社会政策室


令和6年度「なでしこ銘柄」「Next なでしこ共働き・共育て支援企業」について

「なでしこ銘柄」とは、女性活躍推進に優れた上場企業を、中長期の企業価値向上を重視する投資家に魅力ある銘柄として紹介することで、そうした企業に対する投資家の関心を一層高め、各社の女性活躍推進に向けた取組を一層加速化させることを狙いとしています。

選定にあたっては、企業の女性活躍推進に関する実態を把握するための「女性活躍度調査」にご回答いただいた結果をもとに評価を行っています。

企業価値向上につながる女性活躍推進のためには、「採用から登用までの一貫したキャリア形成支援」と「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」を両輪で進めることが不可欠であるという考えの下、こうした取組を進める企業を「なでしこ銘柄」として選定しました。

また、「共働き・共育てを可能にする性別を問わない両立支援」に関する取組が特に優れた企業を、「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」として選定しました。

選定企業は右表のとおりです。


「なでしこ銘柄」「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」ロゴマーク
「なでしこ銘柄」「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」ロゴマーク


なでしこ銘柄(計23社)

業種名

「なでしこ銘柄」選定企業名

食品

味の素株式会社

エネルギー資源

出光興産株式会社

建設・資材

日本特殊陶業株式会社

建設・資材

株式会社LIXIL

素材・化学

株式会社資生堂

医薬品

中外製薬株式会社

医薬品

エーザイ株式会社

自動車・輸送機

株式会社ブリヂストン

鉄鋼・非鉄

三井金属鉱業株式会社

機械

ダイキン工業株式会社

電機・精密

オムロン株式会社

電機・精密

株式会社島津製作所

情報通信

日本電信電話株式会社

情報通信

SCSK株式会社

サービスその他

株式会社メンバーズ

電気・ガス

東京ガス株式会社

運輸・物流

株式会社商船三井

商社・卸売

双日株式会社

小売

株式会社丸井グループ

銀行

株式会社山陰合同銀行

金融(除く銀行)

オリックス株式会社

金融(除く銀行)

株式会社大和証券グループ本社

不動産

三井不動産株式会社


Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業(計16社)

業種名

「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」選定企業名

食品

サッポロホールディングス株式会社

建設・資材

日本ガイシ株式会社

素材・化学

東レ株式会社

医薬品

第一三共株式会社

医薬品

あすか製薬ホールディングス株式会社

鉄鋼・非鉄

住友電気工業株式会社

機械

株式会社クボタ

情報通信

TOPPANホールディングス株式会社

情報通信

株式会社アイネット

サービスその他

大日本印刷株式会社

電気・ガス

大阪ガス株式会社

商社・卸売

伊藤忠商事株式会社

商社・卸売

豊田通商株式会社

小売

株式会社三越伊勢丹ホールディングス

小売

イオン株式会社

不動産

大東建託株式会社


「なでしこ銘柄」に選定された企業は、例えば意思決定層である社内取締役に占める女性比率が、その他の回答企業より高い傾向にあるという特徴があり、パイプライン構築が進んでいる様子がうかがえました。


女性社内取締役比率の企業分布


また、「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」に選定された企業は、他の回答企業と比較して、自社の状況に応じた独自の両立支援の取組を積極的に実施している様子がうかがえました。


詳細は経済産業省HPの「なでしこ銘柄」レポートをご覧ください。

選定発表会の開催

選定企業の公表に合わせて、東証ホールにて選定発表会を開催し、選定企業の役員や人事・ダイバーシティ推進担当者等に出席いただきました。 

発表会では、女性活躍推進と企業価値向上の関係性などについて企業の理解を深め、更なる取組推進につなげていただくことを目的とし、なでしこ銘柄選定委員によるパネルディスカッションを実施しました。委員からは、「女性活躍推進と企業価値向上のつながりを分かりやすく伝えるには、指標のモニタリング結果等の数値の開示に加えて、ナラティブな説明が重要であり、“ガバナンス(全体の推進体制・仕組み)”、“戦略(取組方針)”、“リスク&機会管理”、“目標と進捗把握”についてつながりをもたせて説明することが推奨される。」、「海外の動向もあるが、人材不足が顕在化する中で、日本企業にとっては多様な人材の活躍は喫緊の課題。また、地域においても、各企業が一体となってダイバーシティ経営を共に進めていくことが、個社にも地域全体の経済にも価値がある」、「女性活躍推進のためには、制度整備のみならず、その前提となる全社員の働き方改革、ひいては、日本社会全体の働き方改革が必要ではないか」といったご見解をいただきました。


委員パネルの様子
委員パネルの様子
左から、東京家政学院大学 特別招聘教授 野村浩子委員、東京海上アセットマネジメント(株) ESGスペシャリスト 菊池勝也委員、東京大学 名誉教授 佐藤博樹委員長
※ご所属・役職は発表会時点の情報


なでしこ銘柄レポート等公表資料

今回のなでしこ銘柄に関する資料として、事業概要や選定状況等を記載した「なでしこ銘柄レポート」をはじめ、選定企業の取組をまとめた「事例集」や、任意アンケートの結果から特徴的な取組を行う企業の事例をまとめた「注目企業レポート」などを経済産業省HPで公表しています。選定企業等の取組をご覧いただき、各社における更なる取組推進に役立てていただけますと幸いです。


公表資料等の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html

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