「共同参画」2024年2月号

トピックス2

G7 GEAC・WAW!フォローアップウィーク
~ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに向けて~

外務省総合外交政策局女性参画推進室


2015年以降のG7サミットでは、女性のエンパワーメントが重要課題の一つとして認識され、議題に取り上げられてきました。日本が議長国を務めた2023年5月のG7広島サミットの首脳宣言では、3つの段落にわたりジェンダーが主題として扱われた他、前文、開発、食料安全保障、労働、教育、デジタル、人権、テロ、地域情勢といった幅広い文脈においてもジェンダーに言及しました。 さらに12月には、G7の首脳に対してジェンダー平等に関する提言を行う外部諮問機関であるジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)が、岸田総理大臣に提言を取りまとめた最終報告書を提出しました。また、日本政府は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントを国内外で実現するための取組の一環として、2014年から国際女性会議WAW!(World Assembly for Women)を開催しています。こうした各種取組をフォローアップする観点から、外務省は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに向けた一連のイベントを12月に開催しました。

12月12日、岸田総理大臣は、白波瀬佐和子東京大学教授を議長とする、GEACの代表による表敬を受けました。GEACのメンバー計8名は、最終報告書「包摂的、平和的、公正な社会のためのジェンダー主流化」を手交するとともに、ジェンダー主流化を通じたジェンダー平等の実現と女性のエンパワーメントを更に推進することへの強い期待を述べました。それに対し、岸田総理大臣は一層のジェンダー主流化の促進に取り組みたい旨述べました。


GEACによる岸田総理大臣表敬
GEACによる岸田総理大臣表敬
(写真:内閣府広報室)


12月13日、「G7広島サミットフォローアップ:GEAC報告書発表シンポジウム ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに向けて」が開催されました。GEACのメンバーは、今般発表された最終報告書の内容について、ジェンダーに知見を有する各分野の専門家としての視点を交えて議論を展開しました。上川外務大臣はビデオメッセージで、最終報告書の提言はG7の考えとも一致するものであるとしつつ、女性・平和・安全保障(WPS)の完全な実施の確保が提言に含まれていることを歓迎しました。

また、同日、「国際平和と安全保障への女性の参画促進に日本はどう貢献できるか?」をテーマとして、WPSに関するパネルディスカッションが開催されました。第一部では、外務省から日本のWPS行動計画の特徴や日本ならではのWPSの取組を紹介したのに続いて、防衛省、笹川平和財団、JICA、NGO、PKO関係者からWPSに関する現場での経験に基づく報告が行われました。さらに、第二部では、メレーン・バービア・ジョージタウン大学女性・平和・安全保障研究所長や目黒依子上智大学名誉教授、マキシム・ウィナトUN Women東・南部アフリカ地域事務局長、ピーター・ロバーツ在京オーストラリア大使館首席公使らが登壇し、WPSを踏まえた紛争や災害対応について、非常に活発な議論が行われました。


GEAC報告書発表シンポジウムにおける上川大臣ビデオメッセージ
GEAC報告書発表シンポジウムにおける上川大臣ビデオメッセージ
(写真:外務省)


詳細は、こちらをご覧ください。

ジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)による岸田総理大臣表敬について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/pageit_000001_00065.html


「G7広島サミットフォローアップ:GEAC報告書発表シンポジウム ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに向けて」の開催(結果)について
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/pageit_000001_00069.html

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