「共同参画」2023年9月号

トピックス3

G7広島をジェンダーの観点から改めて振り返る

外務省総合外交政策局女性参画推進室

既に「共同参画」の6月号においてG7の模様は紹介されていますが、今回は首脳コミュニケとジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)の活動を中心にご紹介します。

ネクサス( nexus)でジェンダー主流化の促進を~ G7 首脳コミュニケより~

G7広島サミットホームページ
出典:G7広島サミットホームページ

あらゆる分野の政策にジェンダーの視点を取り入れる「ジェンダー主流化」が国際的な潮流となっています。他方で、世界の国々がジェンダー平等を達成するには未だ長い道のりが必要と言われています。ジェンダー平等を実現させるためには、どうしたらよいでしょうか。

開発、気候変動、平和・安全保障、防災、教育、投資等、一時期に比べると、ジェンターの視点は様々な政策に取り入れられるようになっています。他方で、ジェンダーの視点が各分野で断片的に取り上げられるだけでは、その効果は薄くなってしまうのではないでしょうか。そこで、本年のG7広島首脳コミュニケでは、政治・安全保障や経済、また、社会といった各分野で行われている様々な政策を「ネクサス」という観点から有機的に結びつけ、包括的・総合的な政策を行うことで、ジェンダー主流化をさらに進めていくべきではないかという考え方を提唱しました(「ネクサス(nexus)」は、「つながり」や「結びつき」を意味します。)。

「G7ファクトシート:ネクサス・アプローチを通じたジェンダー主流化の促進」には、こうしたアプローチの具体的事例や好事例がありますので、是非ご覧ください。


G7広島サミットの各種文書・資料についてはこちらをご覧ください。
https://www.g7hiroshima.go.jp/documents/


英語原文
https://www.g7hiroshima.go.jp/documents/pdf/session2_01_en.pdf


日本語仮訳
https://www.g7hiroshima.go.jp/documents/pdf/session2_01_jp.pdf


GEAC による提言

ジェンダー平等アドバイザリー評議会(GEAC)は、2018年、ジェンダー平等に関しG7プロセスにおいて助言を行うことを目的に設立されました。日本議長国下においても、G7や国際機関から、ジェンダー分野で活躍する14名の委員が招集され(議長は白波瀬佐和子東京大学教授)、5月8日には資金、教育、平和構築及びデータの4つを柱とする提言サマリーが岸田総理大臣に手交されました。

詳細はこちらをご覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page4_005878.html

内閣広報室
写真提供:内閣広報室


GEACは現在も精力的に活動を続けており、年末には報告書が完成する予定です。

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