「共同参画」2023年8月号

特集3

令和5年度「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣賞」「女性のチャレンジ賞」受賞者・受賞団体紹介

内閣府男女共同参画局総務課

令和5年度の「男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰」の受賞者が6月27日に決定し、岸田内閣総理大臣、小倉内閣府特命担当大臣(男女共同参画)出席のもと、表彰式を行いました。また、「女性のチャレンジ賞」の受賞者、受賞団体が6月24日に決定し、小倉内閣府特命担当大臣(男女共同参画)出席のもと、表彰式を行いました。本年度の受賞者、受賞団体をご紹介します。受賞された皆様、おめでとうございます。

男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰

多年にわたり、男女共同参画社会に向けた気運の醸成等に功績のあった方や、各分野において実践的な活動を積み重ね、男女共同参画の推進に貢献してきた方などに内閣総理大臣から表彰するものです。

〈男女共同参画社会づくり功労者内閣総理大臣表彰受賞者〉 11名

50音順、敬称略

佐藤 博樹

佐藤 博樹

東京大学名誉教授

推薦者:内閣府

 内閣府に置かれる重要施策に関する会議である男女共同参画会議の有識者議員及び男女共同参画会議の会長(仕事と生活の調和に関する専門調査会(会長)、計画実行・監視専門調査会(会長)、重点方針専門調査会(会長))を務め、政策方針決定の場において幅広く男女共同参画社会の形成の推進に尽力した。

財津 三千代

財津 三千代

一般社団法人ハートスペースみやざき代表理事

推薦者:宮崎県

 平成13年、DV被害者支援センター「ハートスペースM」の開設に尽力し、平成15年から約20年にわたり、特定非営利活動法人ハートスペースM代表理事を務める。令和4年に新たに「(一社)ハートスペースみやざき」を設立、代表理事に就任し、DVの根絶を目指して尽力

瀬尾 規子

瀬尾 規子

徳島県男女共同参画リーダー連絡会 会長

推薦者:徳島県

 徳島県内の男女共同参画を目的とした活動団体の代表を多数務め、講演会や研修会を実施するなど地域における男女共同参画の推進に寄与し、本県の男女共同参画の社会づくりや女性活躍を推進してきた功績は多大である。

千田 晶子

千田 晶子

特定非営利活動法人 あおもり男女共同参画をすすめる会顧問

推薦者:青森県

 女性の健康問題に注力し、DV防止啓発活動やピンクリボン活動に積極的に取り組んでいるほか、平成27年4月~令和5年5月まで青森市の男女共同参画拠点施設の館長を務め、男女共同参画意識の普及啓発に貢献している。

豊田 スイ子

豊田 スイ子

熊本県認定農業者連絡会議相談役

推薦者:熊本県

 長年にわたり、農業団体や地域の女性リーダーとして活躍するとともに、県内外において女性が社会参画・経営参画できる組織作りや人材育成に尽力。また、全国認定農業者協議会女性部設立を推進し、初代女性部長に就任。女性農業者の社会参画と活躍できる環境づくりを進め、男女共同参画社会の礎を築いた。

名知 仁子

名知 仁子

NPO法人ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会 代表理事

推薦者:埼玉県

 大学病院に11年間勤務した後、日本人として5人目となる国境なき医師団に入団、ミャンマー難民支援に携わる。その時の経験から、NPO法人「ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会」を設立し、ミャンマー農村部において巡回診療等を行っている。

藤井 佐知子

藤井 佐知子

国立大学法人宇都宮大学総括理事・副学長

推薦者:栃木県

 国立大学法人宇都宮大学において、女性管理職、女性研究者のロールモデルとして活躍し、学内の男女共同参画の推進に取り組んでいる。

 また、「日本女性会議2019さの」の実行委員長を務めるなど、地域における男女共同参画の推進にも大きく貢献した。 

松浦 恵子

松浦 恵子

大分大学学長特命補佐(ダイバーシティ担当)

男女共同参画推進室長/医学部 医学生物学教授

推薦者:大分県

 大分大学ダイバーシティ推進本部長として、従来女性の参画が少ない研究・医療分野での女性への支援に尽力したとともに、県内の産学連携強化を推進した。また、大分県男女共同参画審議会委員として、様々な意見を発信し、施策の充実に貢献した。

松村 裕美

松村 裕美

公益社団法人 おうみ犯罪被害者支援センター副理事長

推薦者:滋賀県

 (公社)おうみ犯罪被害者支援センター設立時より、相談員として犯罪被害者の支援に尽力している。性暴力被害者総合ケアワンストップびわ湖(SATOCO)開設の中心的な役割も果たし、県産科婦人科医会、県警、県と連携して、性暴力被害者を24時間365日対応で支援する体制の整備に尽力した。

安谷 潔美

安谷 潔美

琴浦町男女共同参画審議会委員会長

推薦者:鳥取県

 一級建築士及び土地家屋調査士資格を保有し、鳥取県内で唯一の女性経営者。女性で初めて一般社団法人鳥取県建築士会理事を長年つとめるなど、県内の建設産業・士業分野における女性の参画と活躍を推進。また、琴浦町男女共同参画推進会議会長として町内で女性模擬議会を2年連続で開催。女性の町政参画の機会を創出。

𠮷廣 啓子

𠮷廣 啓子

前(公財)福岡県女性財団代表理事

推薦者:福岡県

 苅田町で初めての女性町長として、子育て支援施策の充実や、苅田町役場における女性管理職の登用など男女共同参画に関する取組を推進し、魅力あるまちづくりに尽力。

 退任後、令和元年6月から4年にわたり(公財)福岡県女性財団の代表理事を務め、現在も公私にわたり地域における女性人材の育成などに取り組むとともに、ロールモデルとして、男女共同参画社会の重要性や自身の経験などを発信し続けている。

女性のチャレンジ賞

起業、NPO法人での活動、地域活動等にチャレンジしている女性個人、女性団体・グループ及びそのようなチャレンジを支援する個人、団体・グループを内閣府特命担当大臣(男女共同参画担当)から表彰するものです。

〈女性のチャレンジ賞〉 受賞者3名、受賞団体2件

50音順、敬称略

石頭 悦

石頭 悦

株式会社幸呼来Japan
代表取締役

推薦者:岩手県

「盛岡さんさ踊り」の浴衣やメーカーの余り布を材料に、裂き織の技術を使って新しい裂き織生地やポーチ、テーブルウェア等の製品を製作し、販売。「就労継続支援事業所」の認可取得後は、障害者の働く場所づくりにも貢献。

杉田 映理

杉田 映理

大阪大学大学院人間科学研究科教授

推薦者:大阪大学

月経のある人々のウェルビーイングの向上を目指した研究および実践を継続的に実施。月経対処の支援・教育をグローバルな視点から捉えるとともに、日本国内における生理用品のトイレ内での無償提供のしくみづくりを研究・実践している。

磯田 恵美

ちちぶエフエム株式会社

代表取締役
磯田 恵美

推薦者:埼玉県

毎日生放送で交通情報や防災情報などを発信する他、地域住民の番組出演やイベント会場からのリポートなどを放送。有事の際には、災害協定などに基づきいち早く正確な情報を地域住民に届けている。

津賀 薫

津賀 薫

特定非営利活動法人
タンデム自転車NONちゃん倶楽部 理事長

推薦者:愛媛県

障害者の持つ隠れた可能性を引き出すとともに、新たな夢を持つきっかけを創出することを目指す団体の代表。2015年から「愛媛県障がい者しまなみサイクリング大会」を開催し、障害者の社会参加及び自立促進に努めている。

市川 真由美

NPO法人無戸籍の人を支援する会

代表理事
市川 真由美

推薦者:国際ソロプチミスト奈良

無戸籍の人とその家族を対象とした相談対応、戸籍取得の支援、戸籍取得後の自立生活の支援など、無戸籍に起因した課題を抱える人に対する支援活動を行う団体。これまでに7名の就籍、11名の住民票取得、1名の国籍取得を実現。

〈女性のチャレンジ支援賞〉 受賞者2名、受賞団体1件

50音順、敬称略

川口 映子

川口 映子

産後ケア やわらかい風 代表

推薦者:鳥取県

2016年に産後ケア施設を開設。全国初の夜泣きの母子への宿泊支援「赤ちゃん夜泣き保険すやりんこ®」や温泉を活用した「いい風呂の日」、「未来のパパ塾」、いのちを感じる場所「子宮のお部屋」など独自の活動を展開する。

小畑 たるみ

特定非営利活動法人こどもサポートにっこ・にこ

理事長
小畑 たるみ

推薦者:大分県

子育て支援の輪を地域全体へ広げるため、総合的な子育て支援を行う同団体を設立。自治体、地域社会と協働した子ども向けの体験活動、独居高齢者と子どもたちの交流事業、出産直後の家庭や地域に居場所のない家庭への訪問・支援事業などを展開。

野村 恭子

野村 恭子

秋田大学大学院医学系研究科教授

推薦者:秋田大学

医師として医療に従事する傍ら、我が国の医学界における男女の就労格差について多数の研究を国際誌へ発表し、学術面で貢献。大学の女性医師研究者支援事業の立ち上げ、学会、医師会、医学会連合等、男女共同参画の推進と若手の人材育成に尽力している。

〈女性のチャレンジ賞特別部門賞「国際的なチャレンジ」〉 受賞者3名

50音順、敬称略

菊地 君与

菊地 君与

九州大学 講師

推薦者:九州大学

低・中所得国の農村部等医療人材が不足する地域でも母子が妊娠期から出産後までの継続ケアを受けられるよう、ICTを活用した可動式クリニック(PHCによる遠隔健診を実施。バングラデシュでは300組以上の母子に対し遠隔での健診とケアを提供。

黒﨑 伸子

黒﨑 伸子

黒﨑医院 院長

推薦者:長崎県

2001年以降「国境なき医師団」の人道的医療援助活動に外科医として計11回派遣され、2010~2015年には「国境なき医師団日本」会長を務めた。日本BPW連合会会長やBPW長崎クラブ会長を務めるなど、女性の社会的地位向上等を目指し精力的に活動。

高橋 しづこ

高橋 しづこ

東京大学大学院医学系研究科 非常勤講師

推薦者:一般

子供向けのコロナウィルスの説明を目的として描いた絵本『せかいがかぜをひいたから』は、同氏が使命感を持って働く医療従事者の一人として執筆したものであり、日本語以外の14か国語に翻訳された。


令和5年度男女共同参画社会づくり功労者
内閣総理大臣表彰受賞者URLはこちら
https://www.gender.go.jp/public/commendation/souri/meibo-r05.html


令和5年度女性のチャレンジ賞受賞者URLはこちら
https://www.gender.go.jp/public/commendation/women_challenge/katudoug-r05.html

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
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