「共同参画」2023年6月号

巻頭言

G7栃木県・日光男女共同参画・活躍担当大臣会合開催に寄せて

2023年、日本はG7の議長国を務めています。5月19日(金)~21日(日)に広島県広島市で開催されるサミット(首脳会議)のほか、年間を通じて、日本各地で様々な関係閣僚会議が開催されます。このG7の関係閣僚会合の1つとして、6月24日(土)・25日(日)、栃木県日光市において、G7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合(以下「大臣会合」という。)を開催します。G7における男女共同参画担当大臣会合の開催は日本で初めてとなります。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大は世界各地で女性に深刻な影響を与えました。多くの女性が仕事を失い、女性・女児に対する暴力も激化しました。教育や医療などの面でも女性・女児に大きな影響をもたらしました。これらはコロナ禍前から存在していた問題がコロナ禍においてより増幅・顕在化したものであり、今後、男女共同参画、女性活躍を一層進めるためには、これらの問題に対して、正面から取り組むことが必要です。大臣会合においては、コロナ禍における各国の経験を共有しながら、構造的な課題の解消も含め、これらの問題の解決に向けた取組について、分野横断的に議論を行いたいと考えています。

また、大臣会合においては、女性の自己実現はもとより社会の活力維持にとっても重要な女性の経済的自立について、女性役員の登用促進、育児・家事負担の軽減、アップスキリング・リスキリングの機会の提供など、日本の取組も紹介しながら、議論を行う予定です。

昨年9月の大臣会合開催決定以降、内閣府では、G7各国やEU、関係機関と意見交換を行いつつ、また、「国連女性の地位委員会等について聞く会」やNGOとの対話集会等を通じて、様々な方の御意見をお伺いしながら、大臣会合に向けた検討を進めてまいりました。また、地元の栃木県や日光市をはじめとする多くの皆様の御協力をいただきながら、大臣会合の準備に取り組んでまいりました。

この会合が、単なる一過性のイベントに終わることなく、我が国そして国際社会における男女共同参画・女性活躍施策の大きな契機となるよう、そして、後世で振り返ったとき、2023年の大臣会合が我が国の男女共同参画・女性活躍施策のターニング・ポイントだったいうことができるよう、私自身が先頭に立って取り組んでまいります。引き続き、関係各位の御協力をお願い申し上げます。

小倉 將信
内閣府特命担当大臣(男女共同参画)・女性活躍担当大臣
小倉 將信

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