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第67回国連女性の地位委員会の開催
男女共同参画局総務課
第67回国連女性の地位委員会(CSW)が、2023年3月6日から17日まで国連本部(ニューヨーク)において開催されました。今年は、「ジェンダー平等と全ての女性と女児のエンパワーメントの達成のためのイノベーション、技術変革、デジタル時代の教育」という優先テーマのもと、議論が行われました。
日本政府代表団が4年ぶりに結成され、我が国からは、田中由美子日本代表、外務省、内閣府、厚労省、文科省、国際協力機構、NGO代表、ユース代表が参加しました。
一般討論ステートメント
我が国は、開会初日の3月6日に、小倉女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(男女共同参画)が、ビデオメッセージ形式にてステートメントを述べました。
一般討論ステートメントを発出する小倉大臣
ステートメントでは、コロナ禍において女性の雇用・就業は多大な影響を受けたなか、他分野からデジタル分野等への業種転換や職種転換による労働移動を進めることが、「女性の経済的自立」の実現のために重要であることを述べました。また、女性の就労機会の創出、地域における雇用創出という観点からも、この分野における女性の就労を促進することには大きな意味があることを強調しました。今後も、「女性デジタル人材育成プラン」に基づき、デジタルスキル向上とデジタル分野への就業支援の両面から取組を進めていきます。
閣僚級ラウンドテーブル
我が国は、田中由美子日本代表が3月7日の閣僚級ラウンドテーブルに出席し、議題「ジェンダー平等の実現に向けたデジタル時代における男女間のデジタル格差の解消と教育の促進に際する障壁に対処するための好事例」のもと、「女性デジタル人材育成プラン」を始めとした、デジタル分野における人材、スキル、教育に関する取組について述べました。
合意結論
今回のCSWの成果として採択された「合意結論」では、STEM分野における女性の参加や意思決定プロセスへの女性参画拡大の重要性を再確認したほか、デジタル技術へのアクセスや利用に関するジェンダー格差、オンライン暴力等について深刻な懸念が表明されました。併せて各国政府に対し、STEM分野やデジタルリテラシーに関する包括的かつ公平な教育の普及や、技術を用いたジェンダーに基づく暴力の根絶に向けた取組推進が要請されました。
サイドイベント
会期中、各国、国連機関、NGO等により様々なサイドイベントが開催されました。
今回のCSWでは、国連日本政府代表部がJAWW(日本女性監視機構)、国連NGO国内女性委員会、国際婦人年連絡会との共催で「イノヴェーションとテクノロジーの変革による女性のエンパワーメント:女子大学工学部は万能薬?」、外務省が日経新聞との共催で「NIKKEI WOMEN EMPOWERMENT PROJECT International Women's Day Symposium」と題するサイドイベントを開催しました。