「共同参画」2023年3・4月号

巻頭言

「G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合開催に向けて」

本年は、栃木県が誕生してから150年という節目の年に当たりますが、このような記念すべき年に日本で初めてとなるG7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合が栃木県日光市で開催されますことを大変喜ばしく思います。

現在、6月24日~25日の大臣会合の成功に向け、3月12日の100日前イベントを皮切りに、直前の5月には30日前イベントとして子どもたちが集い意見交換等を行う「こども未来サミット」を実施するなど、歓迎機運の醸成を図っているところであり、G7各国の大臣をはじめ関係される皆様の御来県を心からお待ち申し上げております。

このような中、去る1月29日には「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」地域シンポジウムを内閣府との共催により栃木県内で開催いたしました。オンラインも含め全国の様々な企業・団体から、約300名の方々に御参加をいただき、女性活躍推進におけるトップのコミットメントの重要性等についての意見が交換されました。また、本シンポジウムの開催を契機に県内でも複数の自治体や企業のトップが男性リーダーの会に加入するなど、栃木県内の女性活躍推進の機運は確実に高まってきており、6月の大臣会合に向けても大きな弾みとなりました。

さて、本県では、男女が互いに尊重し合い、社会のあらゆる分野で、性別にかかわらず個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現を目指し、平成28年に女性活躍を様々な角度から支援する「とちぎ女性活躍応援団」を設立しました。現在、県内全域、各分野にわたる1,300を超える企業・団体等に登録をいただき、女性活躍推進の重要な基盤となっています。私は応援団のトップとして、自ら先頭に立って栃木県における女性活躍を力強く応援し、各種施策を積極的に進めているところです。

特に女性活躍を進めていく上で課題となっている、固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込みの解消は、未だ道半ばではありますが、男女が協力して家事や子育てを行う環境の構築や理工系分野への女子学生の進路選択促進等に取り組むとともに、G7大臣会合の内容を踏まえたシンポジウムを開催するなど、幅広い世代への積極的な啓発等を展開しながら、県民の理解を深めて参りたいと考えております。

G7男女共同参画・女性活躍担当大臣会合の開催をさらなる女性活躍推進の契機とし、男女が共に輝く“とちぎ”の実現に向けて、引き続きオール栃木体制で取り組んで参ります。


栃木県知事 福田富一
栃木県知事
福田富一

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