「共同参画」2023年1月号

トピックス1

ジェンダー主流化を実践に~国際女性会議WAW!2022開催報告~
外務省総合外交政策局女性参画推進室

12月3日、国際女性会議WAW!2022をハイブリッド形式で開催しました。今回のWAW!は「WAW! for Mainstreaming Gender into a New Form of Capitalism 新しい資本主義に向けたジェンダー主流化」をメイン・テーマに、あらゆる政策にジェンダーの視点を取り入れる観点から、幅広く議論しました。また、全国22か所のサテライト会場と東京の会場とを繋ぎ、地方からの直接参加を可能としました。結果、当日の対面参加者は300人以上、26か国から119名が登壇しました(ビデオ・メッセージによる参加を含む)。また、YouTubeでの再生回数は1万6千件を超えました。


WAW!の議論は、外務省のWAW!専用サイトから視聴できますので、是非、御覧ください。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/hr_ha/page22_003904.html


岸田総理


冒頭、岸田総理から、女性の経済的自立は、新しい資本主義の中核であり、誰しもが生き生きと暮らせる社会を実現するには、女性の立場からの視点を制度や政策に反映することが欠かせないこと、そのためにも、ジェンダー主流化を取り入れた成長と分配の好循環を推し進めてきたことが述べられました。

基調講演では、ヨハネソン・アイスランド大統領から、ジェンダー平等は、社会の全てに裨益し、職場の反映や国家の競争力にも繋がるものであること、また、必要なのは変化を引き起こす意志であることが述べられました。


ヨハネソン・アイスランド大統領、バフース国連女性機関事務局長


また、バフース国連女性機関(UN Women)事務局長から、世界ではジェンダーに基づく暴力により、11分に1人が命を落としている現状が紹介され、そうした中で、女性に対する暴力の撲滅のために行動を起こすべきとの強いメッセージが発せられました。

ハイレベル・ラウンド・テーブルでは、「新しい資本主義と女性」をテーマに、サンドゥ・モルドバ大統領を始めとする登壇者から、各国の取組や好事例が紹介されました。具体的には、政治参画を始めとする意思決定プロセスへの女性の参画の必要性や、男女を問わず職業を自由に選択できるようになることの重要性が強調されました。

今回のWAW!では10の分科会と2つの特別セッションが開催されましたが、その報告は、回を改めて御報告します。

外務省としても、今回のWAW!の議論の成果を踏まえて、ジェンダー主流化をいかに実践していくかを考えていきたいと思います。


国際女性会議WAW!2022の様子


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