「共同参画」2023年1月号

特集1

第42回男女共同参画推進連携会議 全体会議報告
内閣府男女共同参画局総務課

令和4年11月14日(月)、第42回男女共同参画推進連携会議(以下、連携会議)全体会議をオンライン形式で開催しました。


小倉大臣冒頭挨拶

開会にあたり、小倉將信内閣府特命担当大臣(男女共同参画)より、分野・職域・年代の垣根を越えた社会の各界各層の多様な方々、全国で男女共同参画社会づくりを進めている方々が議員として参画しているという連携会議の強みを生かし、ジェンダー平等に向けた国民的な取組が全国に浸透していくことに期待を寄せる旨の挨拶がありました。


小倉大臣による開会挨拶
小倉大臣による開会挨拶


最近の男女共同参画の動きについて

内閣府より、男女共同参画に関する様々なデータやそれに基づく政府の施策について、説明・質疑応答を行いました。


各チームからの活動報告

連携会議の今期のチーム活動について、各チームのコーディネーターより、現状と今後の進め方を以下のとおり報告しました。


① 女性の経済的自立をテーマとした企画委員会直轄取組の状況について(男女間賃金格差情報開示チーム)

只松観智子議員((株)Think Impacts代表取締役)から、前回の全体会議を受け、有識者議員で構成される企画委員会にて、女性の経済的自立のための課題の中でも男女間賃金格差と女性の管理職登用に焦点を当てた議論を行った旨の説明があり、チームの現状について以下のとおり報告がありました。

活動の状況

  1. 7月に改正された女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく一般事業主行動計画等に関する省令により、一定規模以上の企業に男女間の賃金差異の情報公開が義務付けられたことを受け、政府の取組への賛同を示すとともに、今後の追加的な取組について提案する形でステートメントを発出。
  2. なでしこ銘柄が投資家にとって活用しやすい指標となるよう経済産業省担当職員と選定基準等について意見交換を行った。

今後の活動

ステートメント内で提案した内容の具体的な検討や担当省庁との意見交換を引き続き行っていく。


② 若年層に対する性暴力の防止・啓発チーム

林香里副議長(東京大学理事・副学長)から、チームの現状について以下のとおり報告がありました。

活動の状況

    令和4年度若年層の性暴力被害予防月間において、イベントへの櫻井彩乃議員(#男女共同参画ってなんですか代表)の登壇や男女共同参画局が作成する広報動画への意見提出を行った。
  1. 若者に直接届けるため、SNSでの活用を想定し、啓発動画を作成する。また、被害を防止する観点だけでなく、加害を防止するため、無意識に行われる加害があることを踏まえ、全ての人を対象とした啓発動画の作成を検討中。

今後の活動

チーム会合での意見を踏まえ、動画制作を進めるとともに、対象である若者の意見を取り入れる方法や、発信の仕方について検討する。


③ 業界における女性の活躍促進チーム

アキレス美知子議長(三井住友信託銀行取締役他)から業界トップインタビューについて、小安美和議員((株)Will Lab代表取締役)から個別団体支援について、以下のとおり報告がありました。

業界トップインタビュー

業界内で行動を起こすきっかけを作るため、前期の調査結果(※)を踏まえ、メディア業界を対象に業界におけるトップを対象に直接インタビューを行い、団体の現状や課題感を明確に聞き取った。

インタビューの内容は『共同参画』10~1月号に掲載される。

個別団体支援

前期の調査結果を踏まえて複数の業界団体にインタビューを行い、今期は教育業界(大学)における男女共同参画推進をテーマに活動を進めていくこととした。

熱心に男女共同参画に取り組んでいる大学にヒアリングを行い、先進事例を収集しながら、可視化された課題、実効策としての仕組み・制度の提言を行っていく。


グループディスカッション

2022年6月に決定した「女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針)」の4つの柱(Ⅰ女性の経済的自立、Ⅱ女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現、Ⅲ男性の家庭・地域社会における活躍、Ⅳ女性の登用目標達成)を基にディスカッションテーマを設定し、グループディスカッションを行いました。ディスカッションテーマや内容は議事概要をご覧ください。


小倉大臣締めくくり挨拶

閉会にあたり、小倉大臣から締めくくりの挨拶がありました。挨拶では、来年度の女性版骨太の方針策定にあたっては、しっかりと皆様の意見を反映していきたいこと、国際社会で重要性が共有されている「ジェンダー主流化(ジェンダー平等の観点をあらゆる政策や制度に取り入れること)」の視点を取り入れ、我が国における男女共同参画推進のため中心的な役割を果たせるよう各省庁にはたらきかけ、取組を前に進めていきたいことを述べ、最後に、今回ご出席いただいた皆様に対し、引き続き連携会議においてご協力をいただきたい旨のお願いがあり、閉会いたしました。


男女共同参画推進連携会議では、今後も男女共同参画社会の実現に向けた取組を積極的に推進していきます。


オンライン会議の様子
オンライン会議の様子


※経済分野における女性の活躍促進チーム活動
各業界の男女共同参画についてのアンケート調査結果と職場のセルフチェックシート
https://www.gender.go.jp/kaigi/renkei/team/WEPs/questionnaire.html


本会議の資料や議事録は男女共同参画局HPに掲載しております。
https://www.gender.go.jp/kaigi/renkei/zentai/42z.html

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019