「共同参画」2022年9月号

トピックス4

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」参加者の取組
内閣府男女共同参画局総務課

「男性リーダーの会」には、女性活躍の推進にコミットする企業経営者等や知事・市町村長約280名が参加しています。そのうち、2名の男性リーダーの取組を紹介します。(氏名五十音順)


男性の育児休業取得100%に向けて

愛知県一宮市長 中野正康
愛知県一宮市長
中野正康

当市では、改正育児・介護休業法施行に先駆け、男性の育児休業取得の促進に積極的に取り組んでおります。

具体的な取組としては、育児休業取得に当たり事前相談制度を令和3年4月に導入し、管理職から積極的に取得を促した結果、令和2年度17.3%だった取得率は令和3年度には62.9%へと大きく数字を伸ばしました。また、令和4年6月には、男性の育児休業取得をテーマとした職員向けシンポジウム「イチカレ」を開催し、職員の意識改革に努めるとともに、育児休業取得経験者らの生の声を聞く機会を設けました。

育児休業取得は、個人の問題ではなく職場全体の問題であり、ひいては社会全体の問題にもつながります。また、男性の家庭参画は女性の社会参画と表裏一体であり、重要な鍵になると考えておりますので、職員が性別に関係なく能力を発揮でき、働きやすい環境となるよう、今後もリーダーシップを持って取組を進めてまいります。

とは言え、育児休業取得は、その先にある女性活躍推進のための手段に過ぎません。取得したという事実、またその取得率に満足するのではなく、その先に描く男女共同参画社会の実現に向けて、地域のモデルとなるべく率先して取り組んでまいります。


令和4年6月開催 職員向けシンポジウム「イチカレ」の様子
令和4年6月開催 職員向けシンポジウム「イチカレ」の様子


全従業員がいきいきと活躍できる会社を目指します!

株式会社京都ホテル 代表取締役社長 福永法弘
株式会社京都ホテル 代表取締役社長
福永法弘

女性社員が40%以上を占める当社にとって、女性活躍は非常に重要な経営課題であると捉え、2016年に「女性活躍推進チーム」を発足しました。託児所補助制度の制定や各種セミナー(男性向け意識改革・女性向けキャリアデザインなど)の開催をはじめ様々な活動を行っております。育児休業復帰者や男性による座談会では、育児休業・育児参加について各々の意見や課題などを話し合い、男性社員の育児休業取得の実績に繋げております。この他、女性の感性を生かした取組として、女性のみで考案した商品開発や社内カクテルコンペの審査員参加など、積極的にホテルの運営にも参画しております。

2017年5月には、ホテル業界では他社に先駆けて「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言に賛同し、持続的に女性活躍推進の取組を実施しております。

また、2020年より監査役・部長(2022年より執行役員に昇進)に女性を登用。社外取締役を含め3名が会社の経営方針決定に携わっており、女性活躍を目の当たりにした女性社員のマインド醸成が進んでおります。

今後も更に全従業員がいきいきと活躍できる場を維持するために、環境整備や意識改革の取組を進めてまいります。

社内カクテルコンペの優勝者と審査員(女性活躍推進チーム)
社内カクテルコンペの優勝者と審査員(女性活躍推進チーム)


耀く女性の活躍を加速する男性リーダーの会
「男性リーダーの会」について、詳しくはこちら
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html


内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019