• 共同参画 令和4年7月号 [PDF形式:4.2MB]

地方からの男女共同参画

徳島の女性は「阿波女（働き者で、しっかりした女性という意）」と呼ばれ、徳島には、もともと女性が活躍しやすい風土があると感じています。実際に「女性社長比率」や「管理職に占める女性の割合」も徳島は全国的に１位２位を争っており、他県に比べると土壌的には環境が整っていることがわかります。

一方で、人口減少や少子高齢化による生産年齢人口の減少、若い女性の流出などが問題となっており、地方の持続的発展のためには、女性や若者、高齢者などが安心して働き活躍できる環境づくりを行うことが喫緊かつ重要な課題となっています。

こうした中、市長就任後には、女性の経済的自立や就労支援を図るため、WebマーケティングやITスキルの資格取得研修を民間企業との連携により実施し、徳島でも東京と同様の働き方や給与が得られるような雇用の創出や女性活躍推進の取組を進めました。また、未来を見据え、女子学生の理工系分野への進学促進に向け、女子中高生のためのプログラミング教育や、女性活躍推進に向けたダイバーシティフォーラムの実施など、ジェンダーギャップ解消や男女共同参画の推進を図っています。また、日本ではまだまだ数の少ない女性の政治家が増えるよう、特に若い女性に向けたセミナーや講演、寄稿などには御協力させていただいています。

「女性活躍・男女共同参画の重点方針2022」によって、男女間の賃金格差の改善に向けた取組や女性デジタル人材の育成など女性の経済的自立の促進や地域でのジェンダーギャップ解消の取組の促進などが都市部はもちろん、アンコンシャス・バイアスがまだまだ散見される地方で進んでいくことがこの国にとって必要なことであると強く感じています。

男女共同参画の推進は、地方創生とも密接に関連しており、私も、男女共同参画会議の議員として発言する機会を与えていただいておりますので、徳島の声、地方の声を国へ届け、阿波女だけでなく、誰もが性別にかかわりなく、自分らしく、その個性や能力を発揮し活躍できる男女共同参画社会の実現に向け徳島からもそのモデルとなるような事業を作り出せるよう、今後も頑張っていきたいと思います。