「共同参画」2022年1月号

特集3

男女共同参画会議「計画実行・監視専門調査会」
内閣府男女共同参画局総務課

関係閣僚と民間有識者により構成され、男女共同参画に関する大きな方向性について総理官邸で議論を行う「男女共同参画会議」の下には、より具体的な議論を行うための二つの専門調査会が設置されています。一つは「計画実行・監視専門調査会」、もう一つは「女性に対する暴力に関する専門調査会」です。

今回は、このうちの「計画実行・監視専門調査会」(以下「専門調査会」)について御紹介します。


■専門調査会の概要について

専門調査会では、令和2年12月に閣議決定した「第5次男女共同参画基本計画」の実行状況の監視を行うとともに、各府省が当該年度及び翌年度に重点的に取り組む事項を取りまとめ、翌年度予算の概算要求に反映させるために策定する「女性活躍・男女共同参画の重点方針」、いわゆる「女性版骨太の方針」について議論を行っています。


専門調査会における議論の様子①
専門調査会における議論の様子①


我が国のジェンダー・ギャップ指数は120位、先進国最下位と大変残念な状況にあり、これまでとは違う異次元のスピードで取組を進める必要があります。

そのためには、ジェンダー平等を阻む、昭和の時代の家族像を前提に形成された「意識」、「制度」、「慣行」など、様々な構造問題に切り込んでいく必要があります。

専門調査会では、本年6月を目途とする重点方針2022の策定を見据え、男女間賃金格差やクオータ制、女性の視点も踏まえた税・社会保障制度、アンコンシャス・バイアスなど、様々な課題について議論をすることとしています。


専門調査会で取り扱う課題


有識者委員は、大学や経済界、地方自治体、法曹など、様々な分野で活躍されている方々から構成されており、また、各分野の政策の責任者である各府省の局長・審議官も討議に参画するなど、政府をあげて、男女共同参画の未来に向けた議論が行われています。


計画実行・監視専門調査会 委員


■重点方針2022の策定に向けて

重点方針2022の策定に向けて、昨年11月に開催された第65回「男女共同参画会議」において、野田聖子男女共同参画担当大臣から、
Ⅰ 女性の経済的な自立
Ⅱ 女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現
Ⅲ 男性の家庭・地域社会における活躍
Ⅳ 女性の登用目標達成
(第5次男女共同参画基本計画の着実な実行)
の4つの柱立てが示されました。また、締めくくりに岸田文雄内閣総理大臣から、引き続き議論を深め、実効性ある具体策を取りまとめるよう、関係閣僚に対して指示がありました。

総理からの指示を踏まえ、各府省において検討を進めるとともに、専門調査会において、様々な課題について議論を深めています。


重点方針2022の策定に向けたスケジュール


男女共同参画会議における議論の様子
男女共同参画会議における議論の様子


■専門調査会の傍聴について

専門調査会はオンラインシステム(Zoomウェビナー)により開催されており、男女共同参画局のHPから事前に御登録いただければ、全国どこからでも、どなたでも傍聴が可能となっています。

御興味のある方は、是非御登録下さい。


専門調査会における議論の様子②
専門調査会における議論の様子②


専門調査会の資料や議事録は男女共同参画局のHPに掲載しております。
https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/keikaku_kanshi/index.html


内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019