トピックス2
「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」参加者の取組
内閣府男女共同参画局総務課
「男性リーダーの会」には、女性活躍の推進にコミットする企業経営者等や知事・市町村長の約270名が参加しています。そのうち、2名の男性リーダーの取組を紹介します。(氏名五十音順)
誰もが働き甲斐を感じる会社を目指して
相川善郎
大成建設株式会社 代表取締役社長
大成建設は、「人がいきいきとする環境を創造する」というグループ理念のもと、業界に先駆けダイバーシティ推進組織を立ち上げ、様々な取組を進めてきました。具体的には、女性基幹職の採用増加、施工管理や営業職への職域拡大、両立支援制度の導入、研修プログラムを通した能力開発等、女性にとって働きやすく働き甲斐のある環境を整備してきました。本年度から始まった中期経営計画においてもダイバーシティ&インクルージョン推進を重点施策の一つに位置づけ、女性の活躍を更に加速させています。
近年は、テレワークやフレックス勤務等柔軟な働き方の推進、社内で多数を占める男性社員の意識変革を目的とした子育て支援や職位者研修にも注力しています。中でも、少子化対策にも繋がる男性の育児休業取得促進に重点的に取り組み、2017年度以降に子供が生まれた社員について取得率100%を維持しています。
こうした取組の効果もあり、2021年11月現在、女性管理職の比率は2015年度比約7倍、技術系女性社員の比率は10%を超え、その数は順調に増えています。
今後も女性をはじめとする多様な人材の活躍を推進し、社員誰もがいきいきと働ける働き甲斐のある会社を目指して取り組んでまいります。
※男性職位者を対象とした「ダイバーシティマネジメント研修」の様子。
写真は2019年に実施したもの。現在はオンラインで実施。
女性の活躍の場の拡大への取組
濵田省司
高知県知事
全国的に先行して人口の自然減が進行する中、少子化傾向に歯止めをかけ、将来にわたって活力ある高知県を維持するため「女性の活躍の場の拡大」を重要施策に位置づけ、結婚や出産・育児など様々なライフステージを迎える女性が希望に応じて働き続けられる仕組みづくりに取り組んでいます。
このため、高知県庁では、昨年3月に「高知県職員子育てサポートプラン」を策定し、県庁全体が世代を超えて協力し、ともに支え合う環境づくりや、男性職員の育児休業等の取得促進に積極的に取り組んでいます。昨年4月には、私自身も「イクボス宣言」を行い、職員の仕事と家庭の両立を支援し、自らも先頭に立って、仕事と私生活の充実に取り組むこととしております。
県内の企業をはじめとする皆さまに対しましては、「高知県ワークライフバランス推進企業」の認証や、「高知家の出会い・結婚・子育て応援団」に登録する企業等を広げていくことで、県内の企業等における子育てや介護支援制度等の充実につなげ、誰もが働きやすい職場環境づくりを進めています。
また、平成26年に開設した「高知家の女性しごと応援室」では、就労を希望する県内の全ての女性のため、キャリアコンサルタントによるきめ細かい就労支援のほか、働きやすい環境づくりに向けたアドバイスやセミナーの開催といった企業支援にも取り組んでいます。
女性の活躍の場を拡大していくためには、家庭における家事・育児の適切な役割分担や職場における仕事と家庭生活の両立への理解が広がっていくことが重要です。
引き続き、誰もが希望するときに、次代を担う高知の子供を生み育てやすい環境づくりを目指して、積極的な取組を推進してまいります。
高知家の女性しごと応援室によるセミナー開催の様子
「男性リーダーの会」について、詳しくはこちら
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html