トピックス3
中学生向け副教材「みんなで目指す!SDGs×ジェンダー平等」
内閣府男女共同参画局総務課
男女共同参画推進連携会議(事務局:男女共同参画局)では、令和元年度半ばから令和3年度半ばにおけるチーム活動として、中学生向けの副教材「みんなで目指す!SDGs×ジェンダー平等」を作成しました。
SDGsとジェンダー平等の密接な関係性をテーマとすることで、持続可能な社会を目指す上でのジェンダー平等の重要性について学ぶことができる副教材となっています。
本副教材の構成について
まず冒頭でSDGsとジェンダー平等のそれぞれの概念について説明しています。
次に、ジェンダー平等というテーマを、①SDGs全体の目的として、②17のゴールをすべて実現するための「手段」として、③ひとつの独立したゴールとして の3つの観点から捉えることで、SDGsにおけるジェンダー平等の価値について記載しています。また、そのほかのゴールとのジェンダー平等の関わりを具体的に示すことで、SDGs全体にジェンダー問題が深く関連していることを示しています。
続く項目では、国内におけるジェンダー平等の現状について、データを用いて紹介しています。例えば、ジェンダー・ギャップ指数のランキング(156か国中120位)や、衆議院の女性議員比率の割合(9.9%)等を掲載することで、ジェンダー分野における日本の現状を世界と比較してイメージしやすいものとしています。また、暴力被害に関するデータ、男女の地位の平等感に関するデータを掲載し、国内におけるジェンダー平等に関する実態を明らかにしています。
中学生にとって身近な話題としては、「進路選択」をテーマに取り上げ、進学率や進路の種類に男女差がある現状を示したうえで、固定観念にとらわれず、自分が真に望む進路を選択することの重要性を記載しました。
最後に、ジェンダー平等の実現に向け活動を進めているNGO等の団体の紹介や、暴力や性暴力の被害にあった際の相談先等を掲載しています。
最後に
本副教材作成にあたり、男女共同参画推進連携会議のメンバーの他、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン、#男女共同参画局って何ですかプロジェクトの方々等、多くの方々に御協力いただきました。デザインは、御茶の水美術専門学校の学生の方々に御制作いただき、親しみやすく手に取りやすいものとしました。
本副教材は大人が読んでも分かりやすいものになっておりますので、学校教育の場はもちろんのこと、民間企業・地方自治体や男女共同参画センター等様々な団体でのイベントや研修等、多くの場で御活用ください。
本副教材は以下のURLに掲載しておりますので、ダウンロードのうえ御使用ください。
https://www.gender.go.jp/public/subtextbooks/index.html