「共同参画」2021年8月号

特集3

令和3年度「男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」開催報告
内閣府男女共同参画局総務課

男女共同参画週間の中央行事として、6月29日(火)に令和3年度「男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」を開催しました。



主催者挨拶

はじめに、丸川珠代内閣府特命担当大臣(男女共同参画)が、主催者として挨拶をしました。

丸川大臣は、視聴している方と登壇される方へのお礼とともに、「女性も男性もひとりひとりが、お互いを尊重しながら、固定観念にとらわれない自由な発想で、あらゆることを主体的に選択でき、自分らしく生きられるようになることがとても重要です。」と述べられました。

丸川珠代内閣府特命担当大臣(男女共同参画)


男女共同参画週間キャッチフレーズ表彰式

主催の丸川大臣、林男女共同参画局長に加えて、男女共同参画週間サポーターのアテネオリンピックサッカー日本代表監督・サッカー解説者の山本昌邦さん、CM・雑誌モデルで活躍中の松尾悠花さんが参加されました。

最優秀賞受賞の新井喜美夏さんは残念ながら御欠席でしたが、優秀賞受賞の高野友里さん、濵田玲織さんのお2人に記念のトロフィーを授与し、お2人からはスピーチをいただくなど、男女共同参画週間の最終日にふさわしい華やかな表彰式となりました。

表彰式


特別応援メッセージ

昭和女子大学理事長・総長の坂東眞理子さんから、男女共同参画社会の実現に向けての特別応援メッセージをいただきました。

日本の女性は様々な分野で活躍するようになってきたが、そのスピードは海外と比べるとまだまだ遅れている。私たちひとりひとりが性別役割分業への思い込みから離れて一歩踏み出すこと、小さくても声をあげることがこれからの新しい男女共同参画社会を作ることなどについて、お話いただきました。

昭和女子大学理事長・総長 坂東眞理子


パネルディスカッション
「『いま』を生きるみんなで築いていく男女共同参画社会とは?」

パネルディスカッション

公益財団法人ジョイセフアドボカシー・ディレクターの斎藤文栄さんをコーディネーターに迎え、#男女共同参画ってなんですか代表の櫻井彩乃さん、Y20委員会会長の千葉宗一郎さん、公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパンアドボカシーグループリーダーの長島美紀さん、東京大学大学院経済学研究科教授の山口慎太郎さんの4名にパネリストとして御登壇いただき、「『いま』を生きるみんなで築いていく男女共同参画社会とは?」をテーマにディスカッションを行いました。

女性のリーダーシップ、若い世代から見た男女共同参画、社会的・文化的に作られる男女差等について様々な角度から議論いただき、若い世代を含めた様々な世代が連携できるきっかけとなるような内容となりました。

最後に、パネリストの4名に「『いま』を生きるみんなで築いていく男女共同参画社会」を実現するためのキーワードをそれぞれ考えて発表していただきました。


自分らしい人生を実現するためのキーワード

櫻井さん 「あたり前に違和感を」

ひとつひとつ当たり前だと思うことに違和感を感じてみることや改めて問いただすことが重要。世代間格差の壁を作らず対話をしていかなければならない。専門家だけでなくもっと一般的な人の声を届ける場を設けて、色々な人を巻き込んでいく必要がある。

櫻井 彩乃


千葉さん 「全員の活躍」

何のためのリーダー育成なのか、何のための意識・文化改革なのか、一部の女性の活躍ではなく全ての人が活躍できる風土を作ることが目的だと認識を共有することが大事。ロールモデル、企業文化、教育のどれが欠けてもいけない。対話や理解をあきらめない姿勢が重要。

千葉 宗一郎


長島さん 「『私だから』をあきらめない」

私だから最大限発揮できる生き方・多様性って何だろうと考えていけると良い。リーダーシップは責任者や管理職になるという意味ではなく、社会を変えていくこと。まず第一歩として、自分の足元に疑問を持って変えていくことが私らしさ、私だからに繋がる。

長島 美紀


山口さん 「固定観念を捨てよう!」

固定観念は特定の文化や社会では当たり前なものであっても、場所や時代が変わったら成り立つようなものではない。まず自分自身の声を聞くことを大事にしてほしい。そして、自分だけではなく、相手の声にも耳を傾けてほしい。それが固定観念を捨てるための第一歩となる。周りの影響を受けて価値観は形成される。相手と対話することが重要。

山口 慎太郎


最後に、コーディネーターの斎藤さんから、「下の世代がより生きやすい時代にしていきたい。それが女だから、男だからではなく、私だからの時代へ繋がっていく」と締めくくりの言葉をいただき、ディスカッションは終了しました。


斎藤 文栄

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