「共同参画」2021年7月号

特集1

「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」の決定
内閣府男女共同参画局総務課

令和3年6月16日(水)に、菅内閣総理大臣を本部長とする「すべての女性が輝く社会づくり本部・男女共同参画推進本部合同会議」が開催され、「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」が決定されました。

本重点方針は、「第5次男女共同参画基本計画」(令和2年12月25日閣議決定、以下「5次計画」という。)に基づき毎年6月を目途に定めることとされています。

今年の重点方針は、5次計画に掲げられた具体的な取組については着実に実施することとした上で、5次計画に盛り込まれた取組の更なる具体化や新たな取組など、3年度及び4年度に政府全体として重点的に取り組むべき事項を定めています。

具体的には、

  • 男女共同参画は、日本政府の重要かつ確固たる方針、国際社会で共有された規範であること
  • コロナの影響は特に女性に強く影響が表れており、コロナ対策において女性に最大限配慮するとともに、構造的な問題にも取り組む必要があること

を基本的な考え方として、以下の3つの柱から構成しております。


Ⅰ コロナ対策の中心に女性を

コロナの拡大は、特に女性の就業から生活面に深刻な影響を及ぼしておりコロナの拡大の性別による影響やニーズの違いを踏まえて政策課題を把握し、必要な政策を実施する必要があることから、まず1つ目の柱を「コロナ対策の中心に女性を」として、

  • 女性デジタル人材の育成、
  • 厳しい状況にあるひとり親に対する職業訓練に関する取組、
  • 「生理の貧困」にある女性への支援

等を盛り込んでいます。

コロナの拡大は女性に深刻な影 を及ぼしている


Ⅱ 女性の登用目標達成に向けて
~「第5次男女共同参画基本計画」の着実な実行~

男女共同参画の裾野を広げるため、様々な分野において強力に取組を進めることとしており、

  • 経済分野では、中小企業への相談対応や支援専門家の養成、全国の商工会・商工会議所役員への女性登用、
  • 地域分野では、農業委員や農協役員等への女性登用、
  • 教育分野では、校長等や教育委員会への女性登用

等を盛り込んでいます。

女性の登用目標達成に向けて1

女性の登用目標達成に向けて2


Ⅲ 女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現

女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会は、女性活躍・男女共同参画の大前提であるという認識の下、

  • 性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターにおける相談員の処遇改善などの体制強化、
  • 性犯罪・性暴力の加害者にも被害者にもならないための、「生命(いのち)の安全教育」の令和5年度全国展開、
  • 不妊治療への保険適用や、フェムテックなど、女性の健康に関する取組

等を盛り込んでいます。

女性をとりまく社会の 題

今後、この重点方針に基づく取組を、政府一丸となって進めてまいります。


「女性活躍・男女共同参画の重点方針2021」についての詳細はこちら
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/sokushin.html


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