• 共同参画 令和3年6月号 [PDF形式:3.2MB]

2月18日に、女性活躍・男女共同参画の担当大臣を拝命いたしました丸川珠代です。

女性は我が国の人口の約51％、有権者の約52％を占めています。政治、経済、社会などあらゆる分野において、政策・方針決定過程に男女が共に参画し、女性の活躍が進むことは、あらゆる人が暮らしやすい社会の実現につながり、我が国の経済社会の持続的発展にも資することです。

近年、様々な取組を進めてきた結果、我が国の女性活躍には一定の前進が見られました。しかしながら、世界経済フォーラムが公表した2021年のジェンダー・ギャップ指数において、我が国の総合順位は156か国中120位と、G20の中でも下位に位置しています。グローバル化が進む中、男女共同参画の取組は、世界的な人材獲得や投資を巡る競争を通じて、日本経済の成長力にも関わる問題です。

加えて、新型コロナの感染拡大は、女性の雇用や生活に大きな影響を与えています。例えば、昨年の全国の女性の自殺者数は前の年に比べて1,000人近く増加しました。性犯罪・性暴力やDVの相談件数も増加し、深刻化も懸念されています。コロナの影響で、経済的にも脆弱な立場にある女性たちが危機にさらされており、国連のグテーレス事務総長が触れたように、今こそ、コロナ対策の中心に女性を置いて考えるべき時です。

「すべての女性が輝く令和の社会」を実現するためには、女性が直面する課題を一つ一つ解決していくことが不可欠です。新型コロナの感染拡大による女性の雇用や生活への影響等にしっかりと対処するとともに、あらゆる分野における女性の参画拡大、女性に対する暴力の根絶、男女共同参画の裾野を広げる地域における取組、固定的な性別役割分担意識の解消に向けた取組など、令和2年末に策定された「第5次男女共同参画基本計画」を強力に推し進めてまいります。

皆様の一層の御支援、御協力をお願い申し上げます。