「共同参画」2021年5月号

トピックス3

ダイバーシティ・マネジメントセミナーの開催
内閣府男女共同参画局推進課

1. セミナー概要

令和3年3月4日(木)に、一般社団法人日本経済団体連合会(以下「経団連」という。)及び内閣府男女共同参画局の共催で、企業の経営者及び管理職を対象としたダイバーシティ・マネジメントセミナーをオンラインで開催し、全国から約1,000名が参加しました。

今回は、「ウィズ・ポストコロナ時代における企業のダイバーシティ推進に向けて」をテーマに、先進企業の経営者からダイバーシティに対する考えや取組、今後の課題等について話を伺うとともに、先進企業からの事例紹介を通じて、ダイバーシティ・マネジメントに対する理解を深めました。

2.基調講演「資生堂のダイバーシティ経営」

魚谷雅彦氏


モノカルチャーのヒエラルキー型の縦割り組織を排し、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)のカルチャーに基づくフラットで活発な組織をつくることが重要との認識を示した上で、比較的女性が少なかった部門長の層に着目し、サクセッションプランの改革に力を入れるなど、徹底した人材育成計画を進められた取組を御紹介いただきました。

また、D&Iは、企業の活性化や従業員の自己実現、そして日本社会をより幸せに、豊かにすることができ、ジェンダーへの関心が高まっている今こそ、ダイバーシティ推進の好機であると述べ、各社のD&Iへの取組を呼びかけました。

3. 事例紹介

❶「多様性×自分らしい働き方=タケダ」

大薮貴子氏
武田薬品工業株式会社
チーフグローバルコーポレートアフェアーズオフィサー

企業理念にDE&I(Diversity, Equity&Inclusion)を明文化し、社員の属性に拠らない一人ひとりにあったサポートを進めるなど、既に多様な働き方を推進してきたことによって、コロナ禍でもスムーズにフレキシブルワークに対応できたことを御説明いただきました。また、経営陣によるVRでのポストコロナにおける職場環境の疑似体験や、DE&Iの重要性について自らの経験を社員に語りかける機会の設置、といった取組を御紹介いただきました。

❷「ダイバーシティ&インクルージョン for everyone」

岩村水樹氏
Google
バイスプレジデント マーケティング
アジア太平洋・日本地区

D&Iはイノベーションのために不可欠であるとした上で、失敗リスクを許容し心理的安全性のあるカルチャーの醸成、多様な視点による採用活動やD&Iを重視した人事評価、多様な働き方のためのコミュニケーションインフラ整備などの取組を御紹介いただきました。製品やマーケティングにもD&Iの視点を取り入れているほか、「Women Will」プロジェクトにより実証実験やリーダーシッププログラムを実施している旨御説明いただきました。

(経団連タイムス2021年3月25日 No.3493をもとにGoogleにより編集)

本セミナーの詳細は、「仕事と生活の調和」推進サイトを御覧ください。
http://wwwa.cao.go.jp/wlb/event/meeting.html

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