「共同参画」2021年2月号

トピックス2

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」賛同者の取組
内閣府男女共同参画局総務課


2014年、9名の企業経営者等が活動を開始したこの会は、現在約250名に御参加いただいています。今月は2名の賛同者の取組を紹介します。
(氏名五十音順)


一人ひとりの社員が輝くゆうちょ銀行に

株式会社ゆうちょ銀行取締役兼代表執行役社長 池田憲人
株式会社ゆうちょ銀行
取締役兼代表執行役社長
池田 憲人

デジタルの進展やお客さまニーズの多様化等に対応し、新しい価値を創出していくためにも、社員の能力を最大限発揮できる職場環境の整備や機会提供が不可欠と考え、女性活躍推進を重点項目の1つとしています。

その取組として、社長直轄の女性社員プロジェクトを立ち上げ、新たな成長市場参入に向けて、感度を磨くための勉強会や新規業務の検討を行っています。

また、管理能力を伸ばすキャリア研修では、女性の積極的参加を促しており、さらに各種制度の整備も図ることで、管理職に占める女性比率を10.9%(2016.4)から15.3%(2020.4)に引き上げました。

加えて、全国13エリアに設置しているボトムアップ型の『ゆうちょダイバーシティ・コミッティ』では、委員比率を男女5:5としており、各エリアでの様々な職場課題に対し、多様な視点での改善策を模索しています。この活動で顕在化した課題への改善提案を毎年度末に私が直接受け取り、改善検討を指示しています。

今後も女性活躍推進は勿論、有能な人材の採用・育成は当行の大きな命題であり、女性や若年層の働き方を応援するイクボスの養成、テレワーク拡大、男性の育児参画推進など、多様な人材が才能を発揮できる職場環境の整備に力を入れてまいります。

ゆうちょダイバーシティ・コミッティの優秀エリアへの表彰
ゆうちょダイバーシティ・コミッティの優秀エリアへの表彰

※ゆうちょダイバーシティ・コミッティ:代表執行役社長をトップとし、さまざまな経験や経歴を持つメンバーで構成されるダイバーシティ促進を目的とした委員会のこと。全国13エリアにそれぞれ設置している。


「ダイバーシティ・キャンパスの実現」を目指す山口大学

国立大学法人山口大学 学長 岡正朗
国立大学法人山口大学
学長
岡 正朗

2012年に男女共同参画推進室を、2014年に女性研究者支援室を設置し、2017年には、それら2つの室を発展的に統合してダイバーシティ推進室を設置しました。全ての大学人と地域の人々が、互いの違いを超えて、共感・共鳴・共奏できる「ダイバーシティ・キャンパスの実現」を目指し、多くの改革や取組を実行しているところです。中でも、長期休暇中の大学内での学童保育の実施や仕事と介護の両立支援などは、男女を問わず多くの教職員が利用しています。

その結果、2018年、仕事と生活の両立支援に取り組み、多様な人材が活躍できる職場作りに成果を上げている優良企業として「誰もが活躍できるやまぐちの企業」と認証され、2019年、働き方改革において独自性・先進性のある取組を行っている企業として「優秀将来世代応援企業賞」を受賞しました。さらなる男女共同参画の推進や地域及び世界で活躍する女性研究者・女性人材を育むとともに、男女が共に力を発揮することができる大学を目指します。

また、2020年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業に採択され、地域の企業や高等教育機関と連携し、女性研究者の増加・研究力向上・上位職増加を目指し、地域の女性活躍の気運を高めていきます。

学童保育(ヤマミィ学級)の様子
学童保育(ヤマミィ学級)の様子


男性リーダーの会について、詳しくはこちら
https://www.gender.go.jp/policy/sokushin/male_leaders/index.html

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019