「共同参画」2020年8月号

トピックス3

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言賛同者の取組
内閣府男女共同参画局総務課

平成26年6月に策定された本行動宣言は、現在240名を超える男性リーダーが賛同しています。今月は2名の賛同者の取組を紹介します。

女性活躍への取組み

岐阜県知事 古田 肇
岐阜県知事
古田 肇

本県では、少子高齢化が進む中、あらゆる分野における女性の活躍推進は不可欠であると考え、職場環境の整備、人材育成、意識改革など様々な施策を進めております。

県庁では、女性職員が組織の中で活躍できるよう、若いうちから政策企画部門への配置、国への派遣など、様々な経験を積ませております。また、管理職への積極的な登用も図っており、女性管理職の割合は令和2年4月1日現在で19%と5年前と比べて倍増しており、令和8年までに25%を目指します。

さらに、男性職員の積極的な育児参加も促進しており、男性の育児休業取得率は51.6%(令和元年度)まで上昇してきました。

また、県内企業や県民に向けては、各種セミナーや講座の開催、模範となる企業の認定など様々な取組みを実施しています。平成30年度からは、女性が企画・開発に参画したモノ・サービスを『ぎふ女のすぐれもの』として認定し、企業における女性の活躍を推進するとともに、企画した女性にも焦点をあて、その活動をロールモデルとして紹介しております。

新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレワークや在宅勤務など女性の活躍の場の可能性が広がっています。こうした社会の変化を見極めながら、市町村、企業、団体等と連携して、女性の活躍を推進してまいります。

令和元年度『ぎふ女のすぐれもの』認定式
令和元年度『ぎふ女のすぐれもの』認定式

小さな一歩から灯りを拡げたい

株式会社オネスト 代表取締役 望月 正惠
株式会社オネスト 代表取締役
望月 正惠

「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」(1985年制定、86年4月施行)から既に35年が経過しました。この間、様々な取り組みがされてきていますが、まだまだ男性中心の社会からの脱皮は図られていないように感じています。

弊社は、2007年に「たくさんの信頼を集められる会社になろう」を企業理念に掲げ旗揚げいたしました。現在、医薬品及び医療器具の検査業務を専門に行っており、社員数34名(うち1名を除き女性社員)で管理職の全てが女性で運営しております。

本会の趣旨に賛同以降、社員の期待や本音を具体化する「遣り甲斐、生き甲斐、働き甲斐」プロジェクトの設置や女性の育児休業後の復帰率100%を目指すための制度改善などを行ってまいりました。これらの取り組みにより一定の成果は実感しているものの、本当の意味で多くの女性を輝かせるにはまだまだ道半ばです。

私は、体力のある大企業だけではなく、事業規模は小規模でもそれら多くの企業にこの理念が浸透しなければ、裾野は広がらないと考えています。まずは自分たちの足元から灯りをともし続け、多くの女性が活躍する社会を目指し、自らの役割を果たしていきたいと思います。

社員と家族が参加しての健康増進活動
社員と家族が参加しての健康増進活動

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