「共同参画」2019年11月号

トピックス

「第13回キッズデザイン賞」
男女共同参画担当大臣賞について
内閣府男女共同参画局総務課

キッズデザイン賞

特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が主催する「キッズデザイン賞」は、子どもの安全・安心と健やかな成長発達につながる生活環境の創出と、子どもを産み育てやすい生活環境の実現を目指したデザインの顕彰制度です。2007年(平成19年)から始まったこの賞は今年で13回目を迎えました。受賞作品には「キッズデザインマーク」を使用することが認められ、その成果を広く社会にアピールすることができます。

入賞作品の中から、最優秀賞として「内閣総理大臣賞」1点、各部門優秀賞として「経済産業大臣賞」4点、「少子化対策担当大臣賞」2点、「消費者担当大臣賞」1点、そして「男女共同参画担当大臣賞」1点が授与されます。

男女共同参画担当大臣賞

第9回(2015年)に設けられた男女共同参画担当大臣賞は今年で5回目になります。「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」において、産前産後や子育て期の男女が、子どもを産み育てながら社会参加しやすい環境づくりを促す取組の中、最も優れた製品、空間、サービス及び調査研究活動に贈られます。

今年の受賞デザインの紹介

今年の第13回キッズデザイン賞は、432点の応募があり、265点が受賞作品として「キッズデザインマーク」の使用が認められました。そして、9月25日(水)に六本木ヒルズにおいて行われた表彰式では、≪子どもたちを産み育てやすいデザイン≫として受賞した81点の中から、積水ハウス株式会社の「イクメン休業」が男女共同参画担当大臣賞を受賞しました。

「イクメン休業」

“『わが家』を世界一幸せな場所にする”という積水ハウスのビジョン実現には、まず社員が幸せでなければならない、として、“男性社員1ヶ月以上の育児休業完全取得”を宣言しました。2018年9月1日より「イクメン休業」制度を導入し、円滑な運用ができるよう社内サポート体制を整備しました。


受賞した積水ハウス(株)の執行役員ダイバーシティ推進部長の伊藤氏と
藤原内閣府大臣政務官

協議会からは、高いとは言えない日本の育休取得率という課題に向き合い、育休取得を阻む物理的・心理的なハードルを取り除くためのさまざまな工夫が評価されました。また、この制度によって、妊娠から育休をとるまでの時間を利用して、仕事や時間の使い方、社内外のコミュニケーションを再確認できる点は、働き方を見つめ直すよい契機であり、多くの業種業態で取り組むべき先進事例であると評価されました。

 

積水ハウスダイバーシティ推進部担当者からのお話

「イクメン休業制度を利用した社員は、数日の育休では分からなかった、ママが子育てに感じている孤独やイライラといったストレスを身をもって体験できました。復帰後は、その体験を元に、気づきにくい家事動線の悪さの解消や、子どもの安全を考えた設計ができるようになり、言語化しづらかった顧客のニーズを捉えられるようになった社員もおりました。」とお話しいただきました。

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