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特集2
夏のリコチャレ2019～理工系のお仕事体感しよう！～
内閣府男女共同参画局推進課
内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会（以下：経団連）は共催で、2019年7月より夏休み期間に、女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2019～理工系のお仕事体感しよう！～」を実施しました。これは、経団連加盟企業や大学等が、主に女子中高生等を対象とした理工系の職場見学、仕事体験、施設見学など多彩なイベントを開催し、その情報を内閣府「理工チャレンジ（リコチャレ）」サイトを活用し、積極的に社会へ発信する取組です。
今年は100団体が参加しました。企業や学術団体等のイベントや、大学の実験教室、先輩学生との交流会等179のイベントが全国で実施され、約36,000名の女子中高生、大学生、保護者等が参加しました。
1.実施の背景
本格的な人口減少社会を迎える中、理工系分野における女性の活躍は、世界最先端の科学技術立国を目指す我が国が、持続的な成長を確保し、さらに多様性によるイノベーションの創出によって社会の様々な問題解決を図る上で、極めて重要です。しかしながら、我が国の研究者における女性比率は16.2％※1と、諸外国に比べて低い水準に留まっています。また、大学学部生における女性比率も、理学系で27.9％※2、工学系で15.4％※2と大きな偏りが見られます。
これに対し、「幼少期に科学に触れる機会」が、その後の理科への得意意識や学習意欲の獲得に繋がると考えられ、また、具体的な職業など進学の先にある進路について幅広く情報提供を行うことも、理工系進路選択の支援において有効と考えられます。内閣府では、理工系の面白さや職業に触れる機会を提供し、理工系進路選択や理工系職業に対する理解を促進し興味を喚起して、次代を担う理工系女性人材の育成を目指しています。
※1 総務省「科学技術研究調査」（平成30年）
※2 文部科学省「令和元年度学校基本調査（速報値）」
2.開催実績
■主なイベント内容
〈企 業〉
・職場見学、現場見学、工場見学
・職業体験、ワークショップ、実験
・先輩女性社員との交流 等
〈大 学〉
・実験教室
・サマースクール、サイエンスキャンプ
・シンポジウム、セミナー 等
〈学術団体、その他〉
・実験教室、体験学習
・サマースクール
・シンポジウム 等
■イベント数
合計：100団体、179イベント
〈イベント実施団体数〉
今年度は、一見理工系と関連が無さそうな分野、業種や職種においても多くのイベントが開催され、AI、IoT等急速に進むイノベーションを支える多様な視点や発想を持つ人材が求められてきていることがうかがわれました。
3.参加者の声
参加者からは、イベントで理工系への理解や興味喚起が得られたと、高い評価をいただきました。
「イベントスタッフ（女性エンジニア）から業務内容を聞くことで、具体的な職業のイメージが持てた。」
「コピー機が静電気を使って印刷されている事、日常の様々なところで理工知識が役に立っている事がよく分かった。」
「保険会社とITはどのようにつながっているのかイメージしにくかったけれど今後社会のあらゆる面で、どんな会社に入ってもIT技術が役に立つことがわかりました。」
「大学ではいろいろな研究をしていることが子ども達にもよく分かるイベントだった。また、研究者として女性が活躍している現場を目にすることができ、今後の進路選択にも生かしてもらいたい。（保護者）」
「『理系』と一口でいっても、多種多様な分野で枝分かれしていて、奥の深さを感じた。自分の好きなことを研究し、社会に貢献できるのはやはり理系だからこそだと感じた。」
「自分の得意不得意で理系文系選択するのではなく、自分が好きだと思ったことに関係する分野を選べばよいのだと学べてよかったです。『迷ったのはチャンスだと考える！』を大事にしたいと思いました。」
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