「共同参画」2019年6月号

特集2

企業におけるダイバーシティ経営の推進にむけて
経済産業省経済産業政策局経済社会政策室

1.新・ダイバーシティ経営企業100選及び100選プライム

 経済産業省では、平成24年度より、多様な人材の能力を活かして、イノベーションの創出、生産性向上等の成果を上げている企業を表彰してきました。平成30年度は、105社の応募の中から24社(大企業13 社、中小企業11社)を表彰しました(表1)。今年度表彰された企業には、人材不足の解消や専門性を持った人材の確保に向け、シニアの活躍に着目し、シニア社員を対象にした社内公募システムの導入や、ライフスタイルに合わせて選択できる就業制度の導入など、特徴的な取り組みが見られました。

 また、平成29年度からは、新たに過去の受賞企業を対象に、特に先駆的に全社的、継続的取り組みを行う企業を「100選プライム」として選定しており、平成30年度は、21社の応募の中から、SCSK株式会社、株式会社丸井グループの2社を選定しました。

 

 

2.なでしこ銘柄

平成24年度より、東京証券取引所と共同で、女性活躍推進に優れた上場企業を「中長期の成長力」のある優良銘柄として投資家に紹介することで、各社の取り組みの加速化を図っています。

平成30年度は、「コーポレートガバナンス・コード」「ダイバーシティ2.0行動ガイドライン」の改訂、「投資家と企業の対話ガイドライン」の新設を受け、なでしこ銘柄選定において「女性取締役1名以上」をスクリーニング要件へ追加し、役員層での女性活躍に注目して「なでしこ銘柄」42社を選定しました(表2)。さらに、女性活躍推進に優れた企業をより幅広い視点で評価するため、「準なでしこ」※を設定し(表3)、なでしこ銘柄の次点企業を業種枠に関係なく選定しております。

 

 

 

3.新・ダイバーシティ経営企業100選表彰式・なでしこ銘柄発表会

平成31年3月22日に「新・ダイバーシティ経営企業100選表彰式・なでしこ銘柄発表会」を開催し、平成30年度の表彰・選定企業を紹介するとともに、先進的な取り組みを広く発信するため、「100選プライム」選定企業の代表者として、SCSK株式会社代表取締役 会長執行役員 最高経営責任者 田渕 正朗氏\株式会社丸井グループ代表取締役社長 代表執行役員 青井 浩氏に企業におけるダイバーシティ経営の取り組みに関し、講演を行っていただきました。

講演では、ダイバーシティ経営を会社全体で実践する際のポイントに加え、自社の特徴的な取り組みや苦労した点等を紹介いただくとともに、経営者の視点から、ダイバーシティ経営による意義や成果についてお話いただきました。表彰式の詳細な概要は以下からご覧ください。
https://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/kigyo100sen/ceremony/index.html

 

【参考URL】
●新・ダイバーシティ経営企業100選(表彰企業の取り組み事例を御覧いただけます)
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/kigyo100sen/

●なでしこ銘柄
http://www.meti.go.jp/policy/economy/jinzai/diversity/nadeshiko.html

●ダイバーシティ2.0行動ガイドライン(平成30年6月8日改訂)
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/data/20180608001.html

※「準なでしこ」は、スクリーニング要件として、「取締役、または監査役、または執行役員のいずれかの役職に女性が1名以上いること」を求めています。

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