「共同参画」2019年3・4月号

トピックス2

2018年度 国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業について
内閣府男女共同参画局総務課

内閣府男女共同参画局では、男女共同参画推進連携会議、同会議構成団体、地域版男女共同参画推進連携会議等とともに、男女共同参画に関する理解を深めるために、全国各地でシンポジウム等を開催しています。2018年度は7件のシンポジウムを開催しました。以下、開催内容についてご報告させていただきます。

①来たれ、リーガル女子!~女性の弁護士・裁判官・検察官に会ってみよう!~
(日本弁護士連合会等との共催)

本シンポジウムは、女子中高生が法曹に興味を持ち、進路の一つとして選択できるよう、女性法律家の仕事内容や魅力を紹介し、理解を深めることを目的に開催されました。

参加した女子生徒からは、「弁護士以外の法曹の仕事も知ることができて良かった」、「プライベートな話も聞くことができ、弁護士という仕事を身近に感じられた」。保護者からは、「女性ならではの実情が聞け、娘を持つ保護者として有意義な会だった」、「女性のキャリアアップの道筋がわかり、良かった」などの声が聞かれました。

来たれ、リーガル女子
「来たれ、リーガル女子!~女性の弁護士・裁判官・検察官に会ってみよう!~」当日の様子


②女性の活躍!長崎から、世界へ ~フィフティ・フィフティをめざして~みんなが元気になる、街を 世界を 創る
(特定非営利活動法人日本BPW連合会等との共催)

長崎が抱える課題と強みを重点的に取り上げながら、地方においても2030年までに男女の完全な平等を実現するため、どのように取り組んでいくべきかをテーマにシンポジウムが行われました。

当日のグループセッションの結果発表では「450年前から世界と繫がり、知識・技術・文化・人を受け入れ育み国内外に貢献してきた長崎が先頭に立って、多様性の尊重とアンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の排除を進める。そしてすべての分野で男女の格差なく(フィフティ・フィフティで)活躍できる社会、男女を問わず一人一人が自分らしくいられる社会を目指す。そのためには、次世代へのつなぎを重視したSDGs(持続可能な開発目標)の視点をもって、より多くの人が幸せを感じることができる世界を実現したい。」といった意見がまとまりました。

女性の活躍!長崎から、世界へ
「女性の活躍!長崎から、世界へ ~フィフティ・フィフティをめざして~
みんなが元気になる、街を 世界を 創る」当日の様子


③自分を受け入れ自分を認め、一歩踏み出す―「キキ」の魅力と「自己肯定感」
(特定非営利活動法人国連ウィメン日本協会等との共催)

日本の子供は自己肯定感が低く、特に女性は自己肯定感が低い傾向があると指摘されています。自己肯定感が高い「魔女の宅急便」のキキをきっかけに私たちが自分を受け入れ認め、一歩踏み出すためには何が必要なのかをテーマにシンポジウムが行われました。

参加者からは、「魔女の宅急便の作者が『自分は肯定感が高くない』と話していて意外だったが、勇気づけられた」、「グローバルな話と自己肯定感に関する具体的な話があり、バランスが良く面白く聞けた」などの声も聞かれました。

『キキ』の魅力と『自己肯定感』
「自分を受け入れ自分を認め、一歩踏み出す―
『キキ』の魅力と『自己肯定感』」当日の様子


④おとう飯シンポジウム「生活を楽しむ“お手軽”家事のすすめ」
(静岡市女性活躍推進会議との共催)

女性も男性も誰もが気軽に家事へ取り組み、一人一人が仕事でも生活でも充実できる、ワーク・ライフ・バランスをテーマにシンポジウムが行われました。

参加者からは、「男性が家庭に目を向けると社会が変わると思った」、「家事にかける手間や時間を省いた上でいかにワーク・ライフ・バランスを充実させるかが大切だと感じた」、「古い価値観を捨て、仕事・家事のなかでやらなくてもよいことを見直していくことが必要だと感じた」などの声が聞かれました。

おとう飯シンポジウム
「おとう飯シンポジウム『生活を楽しむ“お手軽”家事のすすめ』」当日の様子


⑤若年女性・少女をいかに地域で支えるか「生きづらさからの脱出」
(京都府更生保護女性連盟との共催)

現代社会には、社会が抱える様々な問題に苦しむ少女や若い女性たちがいます。今回のシンポジウムでは、さまざまな困難を抱えた少女や若い女性たちを孤立させないために、地域で何ができるのかをテーマに行われました。

参加者からは、「生きづらさを感じている人たちを包むいろいろな方向からの話を聞くことができ、今後に生かしたいと思った。」「自分の若いころの生きづらさと今の若い人たちの生きづらさは大きな違いがあると思った。」などの声が聞かれました。

若年女性・少女をいかに地域で支えるか
「若年女性・少女をいかに地域で支えるか『生きづらさからの脱出』」当日の様子


⑥関西女性活躍推進シンポジウム「すべての女性が活躍できる関西へ 私たちができること」
(ひょうご女性の活躍推進会議等との共催)

「働きたい女性が日本で最も活躍できる地域・関西の早期実現」の達成のため、関西の現状と課題、解決方策について考えることを目的に講演等が行われました。

参加者からは「固い雰囲気ではなく、とてもわかりやすく共感でき、学べる会だった。」「当事者の女性の視点だけでなく、企業、男性側の視点や課題を明らかにされた点が良かった」「本日聞いたヒントを少しずつ積み上げて変化につながれば、とモチベーションが上がりました。」などの声が聞かれました。

関西女性活躍推進シンポジウム
「関西女性活躍推進シンポジウム『すべての女性が活躍できる関西へ 私たちができること』」当日の様子


⑦企業×女性起業家のマッチングイベントビジネスにも運命の赤い糸ってあるんです
-WEPs(女性のエンパワーメント原則)の実現に向けて-
(一般社団法人東京ニュービジネス協議会等との共催)

企業と女性起業家の取引機会を提供する女性のエンパワーメント促進事業を実施するとともに、様々な女性起業家の活躍を全国に発信することで、都内だけでなく地域の女性の社会活躍を促しました。

参加者からは、「女性起業家がどのように活躍されているのか実例を知ることができ、視野が広がった」などの声がありました。また本イベントを通じ参加企業から女性起業家との取引について「次に進みたい」という前向きなご意見をいただいたものが約4割となり、実りある会となりました。

WEPs(女性のエンパワーメント原則)の実現に向けて
「企業×女性起業家のマッチングイベントビジネスにも運命の赤い糸ってあるんです
-WEPs(女性のエンパワーメント原則)の実現に向けて-」当日の様子



2019年度も同様にシンポジウム等を開催予定です。

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201903