巻頭言
「セクハラ」が流行語大賞に選ばれたのは平成元年。30年余を経て、平成最後の年を迎えた現在、再びハラスメントへの関心が高まっている。
セクハラをなくしていくことに反対する人はだれもいないだろう。だが、さまざまな取組にも関わらず、女性に対する暴力は起き続けている。女性のみが被害を受けているというつもりはない。そのうえでの話だが、ジェンダーに基づく暴力に関して、男女の意識差は大きいと実感することがままある。この社会に生きていて、電車の中での痴漢、職場、地域の集まりでのセクハラなどを一度も受けたことがない女性は少ないのではないか。しかし、こうした現実を男性と共有することは思いのほか難しい。同じ職場で働き、同じ時代を生きているのに、こうも感じ方が違うのかと思うことも多い。あの「ざわっ」とする感覚、一瞬、どう反応してよいか言葉を失う感覚をなんとか伝えられないかと思うこともあるのだが、一方で「真の」理解を追求していくことが効果的なのだろうかという思いも去来する。やってはならないこと、やってしまった場合の責任の取り方を明確にすること、こう書くと、ごく当たり前のことだが、これを徹底していくしかないのではないかと思う。
特定非営利活動法人全国女性会館協議会 代表理事
内閣府 女性に対する暴力に関する専門調査会 委員
納米 恵美子
主な予定
平成31年2月13日 | 関西女性活躍推進シンポジウム「関西は働きたい女性を応援します!!」(仮称) (兵庫県民会館9階けんみんホール) |
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平成31年2月15日 | 企業×女性企業家のマッチングイベント ビジネスにも運命の赤い糸ってあるんです -WEPs(女性のエンパワーメント原則)の実現に向けて- (イトーキ東京イノベーションセンター) |
平成31年2月16日~17日 | 女子大学生セミナー(埼玉県比企郡嵐山町) |
平成31年3月11日~22日 | 第63回国連女性の地位委員会(CSW) |
平成31年3月23日、24日 | 第5回国際女性会議(WAW!)、Women-20(W20) |