行政施策トピックス1
「夏のリコチャレ2018~理工系のお仕事を体感しよう!」を開催
~女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援~
内閣府男女共同参画局推進課
内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会(以下:経団連)は共催で、2018年7月より夏休み期間を利用して、女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2018~理工系のお仕事を体感しよう!~」を開催しました。これは、経団連加盟企業や大学等による主に女子中高生等を対象とした理工系の職場見学、仕事体験、施設見学など多彩なイベントの情報を内閣府「理工チャレンジ(リコチャレ)」サイトを活用し、積極的に社会へ発信する取組です。
今年は123団体が参加しました。企業や学術団体等のイベントや、大学の実験教室、先輩学生との交流会等165のイベントが全国で開催され、イベントには約24,000名の女子中高生、大学生、保護者等が参加しました。
本格的な人口減少社会を迎える中、理工系分野における女性の活躍は、世界最先端の科学技術立国を目指す我が国が、持続的な成長を確保し、さらに、多様性によるイノベーションの創出によって社会の様々な問題解決を図る上で、極めて重要です。しかしながら、我が国における女性研究者の割合は15.7%と、諸外国に比べて低い水準に留まっています。また、大学学部生における女性比率も、理学系で27.8%、工学系で15.0%と大きな偏りが見られます。これに対し、「幼少期に科学に触れる機会」が、その後の理科への得意意識や学習意欲獲得に繋がっている可能性があるほか、具体的な職業イメージなど進学の先にある進路について、幅広く情報提供を行うこと等が理工系への進路選択の支援において有効と考えられます。内閣府では、理工系の職業や面白さに触れられる機会を提供することにより、理工系進路選択や理工系職業に対する理解を促進し興味を喚起することで、次代を担う理工系女性人材の育成を目指しています。
2.開催実績
■主なイベント内容
<企業>
・職場見学、現場見学、工場見学
・職業体験、ワークショップ、実験
・先輩女性社員との交流 等
<大学>
・実験教室
・サマースクール、サイエンスキャンプ
・シンポジウム、セミナー 等
<学術団体、その他>
・実験教室、体験学習
・サマースクール
・シンポジウム 等
■イベント数
合計:123団体、165イベント
今年度は、地方公共団体が中心となって地元の企業や大学等を集めてイベントを開催したり、業界団体が中心となって加盟企業が一堂に会したシンポジウムを開催するなど、これまで単独では取組を実施していない企業等も巻き込む形で、理工系女性人材の育成の裾野を広げる取組もみられました。
内閣府では、地域女性活躍推進交付金によりこうした取組を行う自治体の取組を支援しています。
企 業 | 58 |
---|---|
大 学 | 40 |
学術団体等 | 7 |
その他 | 18 |
3.参加者の声
「『理系』といってもとても広くて、沢山の製品や仕事があることがわかり、世界が広がった。」
「実際にものをつくる現場を見ることができ、将来つきたい職業を考える非常に有意義な一日だった。」
「建築に興味を持った。これから自分で建築について調べてみようと思った。」
「理系にはたくさんの進路があって、たくさんの職業があると分かりました。恐れずに自分の『好き』に従っていこうと思います。」
「電車を走らせるために、色々な仕事が関わっていることがわかりました。」
「理科も数学も苦手だけど、理系の進路に進めるか先輩に実際に聞けてよかった。ステキな仕事に出会ったので将来の夢の一つにしたい。」
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