「共同参画」2018年8月号

取組事例ファイル/企業編

女性が輝く先進企業2017ロゴ

女性が輝く先進企業表彰受賞企業の取組紹介

平成29年度「女性が輝く先進企業表彰」を受賞された7社をシリーズでご紹介します。今月は「内閣府特命担当大臣表彰」受賞企業1社の取組です。

両立支援に取り組み「働きやすい環境」を目指して
社会福祉法人平鹿悠真会

社会福祉法人平鹿悠真会では、仕事と育児等を両立できるよう様々な取組を行っています。

介護施設では、日曜祝祭日、盆正月等関係なく、また不規則な勤務もあります。さらに当法人の8割近くが子育て中の職員です。そのような状況で少しでも仕事と育児等の両立負担を軽減し、働きやすい環境を築くことが使命と考えました。

そこで、まず終業時間になったら早期帰宅を促す声掛けを実施し、入浴のない水曜日に「ノー残業デー」を設けました。さらに、夜に実施していた会議や委員会を日中に変更し、1時間半以内で終了するという制限を設けました。これにより残業時間が減少し、遅くまで残る状況はなくなりました。

また、両立支援を進める為には職員の理解、家族の協力が必要と考え、「子どもお仕事参観日」を実施しました。子供を職場に招き、親である職員がどのような仕事をしているのかを体験してもらいました。ある職員の子供はその後、家事に協力的になったそうです。また、子育てをしていない職員とも意見交換を行うことで相互の理解を深めることができました。これによって、子供の為の急な休みが発生しても協力し合える風土を築くことができました。

このような取組が理解され、職員向けの満足度アンケートでは、9割以上が「ワークライフバランスがとれている」と回答し、また、「働きやすい環境である」と回答した職員が8割以上いました。女性が働きやすい環境を実現できたと同時に今後も様々な取組を実施して、厳しい環境の中でも働きやすい環境づくりを目指します。

「子どもお仕事参観日」で相互理解を深める場に
「子どもお仕事参観日」で相互理解を深める場に


「ノー残業デー」で早期帰宅の風土づくり
「ノー残業デー」で早期帰宅の風土づくり


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