「共同参画」2018年5月号

取組事例ファイル/企業編

女性が輝く先進企業2017ロゴ

女性が輝く先進企業表彰受賞企業の取組紹介

平成29年度「女性が輝く先進企業表彰」を受賞された7社をシリーズでご紹介します。今月は「内閣府総理大臣表彰」受賞企業2社の取組です。

従業員の7割を占める女性の活躍を目指して
株式会社髙島屋

 髙島屋では、従業員の約7割を占める女性の活躍を、今後の企業成長に欠かせない重要な経営戦略の一つと位置づけ、様々な取組を進めています。

育児休職制度と女子再雇用制度を1986年に新設するなど、従前から仕事と家庭の両立支援を推進してきました。短時間とフルタイムの併用勤務など8パターンから選択できる育児勤務制度や、子や孫の学校行事に利用できる休暇を有給休暇日数に加えて付与する仕組み等、ニーズの変化と共に制度改正を重ねています。また、育児勤務者を対象にワークショップやメンター制度を導入しています。

育成・配置の面では、責任ある役割や幅広いフィールドでの活躍に向け、女性リーダー育成研修や、育児勤務者のマネジメント職への登用など適材適所の人事を推進しています。2018年の女性管理職比率は30%に達しましたが、2020年の35%を目標に今後も取組を加速していきます。

また、働き方への多様なニーズに対しても、様々な角度から仕組みを整えています。職務と勤務地を選択できる限定正社員をはじめ、保育所が休業の日祝に働きたい育児勤務者をサポートする臨時保育、自宅やサテライトオフィスで働けるテレワーク制度等を導入しました。こうした積み重ねにより、平均勤続年数は女性が24年と男性を上回り、育児休職からの復職もほぼ100%と、女性活躍に向けた環境整備の成果が出ています。多様な人材を活用することで組織的な視野の広がりと生産性の向上を目指し、営業力強化と従業員が働きやすい企業風土に繋げていきます。

「育児勤務者ワークショップ」の様子
「育児勤務者ワークショップ」の様子

平均勤続年数データ
平均勤続年数データ

「日祝限定臨時保育」の様子
「日祝限定臨時保育」の様子

「人を大事にする経営」のもと役職員総活躍のための取組を加速!
株式会社東邦銀行

東邦銀行は、「人を大事にする経営」を基本理念とし、役職員全員が働きがいを持って活躍できる職場環境づくりと多様性のある人材の育成に向け、様々な取組を進めています。

中でも、女性活躍推進を経営の重要課題と位置づけ、「キャリア形成」「仕事と家庭の両立」「意識改革」を柱とし、継続して取り組んできました。

若手から管理者までステップアップできる一貫した研修プログラムの実施や女性管理職を対象とした情報交換会の開催により、女性のキャリア意識も高まっています。両立支援制度の充実、3ヵ所の事業所内保育施設、復職支援セミナー実施等の環境整備や朝型勤務、フレックスタイム制の導入等「働き方大改革」の実施により、柔軟かつ多様な働き方も浸透してきています。

2009年には、女性が活き活きと活躍できる組織を創ることを目的に、行内横断的組織「ダイバーシティ推進プロジェクト」を発足し、現在9期目のメンバーが活動しています。

その結果、部下を指導する立場にある女性管理職の比率は、2013年度9.5%から2017年度には13.6%となり、2020年度までには15%を目指しています。

男性の意識改革にも力を入れており、男性の育児休業取得率100%を目指し、所属長自らが対象者への声掛けを実施した結果、2017年度にお子さんが生まれた全員が育児休業を取得しました。

今後も引続き、多様な人材が働きがいを持って成長・活躍する「役職員総活躍」を目指し、取組を加速していきます。

事業所内保育施設「とうほう・みんなのキッズらんど」の様子
事業所内保育施設「とうほう・みんなのキッズらんど」の様子

「復職支援セミナー」情報交換会の様子
「復職支援セミナー」情報交換会の様子

「ダイバーシティ推進プロジェクト」
活動報告会の様子
「ダイバーシティ推進プロジェクト」 活動報告会の様子

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019