「共同参画」2018年5月号

特集2

「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言
賛同者ミーティングの開催
内閣府男女共同参画局総務課

平成30年3月5日、経団連会館にて「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」行動宣言の賛同者ミーティングが開催され、行動宣言に賛同している男性リーダーおよび男性リーダーの所属組織で活躍されている女性の皆様等、約130名が参加しました。

この会合は、賛同者本人同士で意見交換や情報交換、課題の共有等をしていただく場となっており、今回で6回目の開催となりました。

【当日の様子】

○基調講演
「Change, or Die!~女性活躍を加速する男性リーダーとは~」
カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO 松本晃氏

カルビー株式会社 松本会長から、「ダイバーシティは力ずくでないと絶対にできない。なおかつ、トップマネジメントが力ずくでやらない限りは進まない」「環境が大きく変わり、ゲームそのものが変わった今、企業も変革をしなければ生き残れない。変革とは、“既得権”すなわち金、権力、地位を奪うことであり、抵抗勢力は強い。だからこそ、トップにしかできないし、断行しなければならない」「女性活躍はトップのコミットメントとゴールセッティングが成功のカギ。女性を偉くしようにも人がいない、女性は偉くなりたがらない、というのは真っ赤なウソ。日本人・男・シニア・有名大卒の人員だけでは、会社は立ち行かない。Just Do It、やるっきゃない!」と、力強いメッセージをいただきました。

カルビー㈱松本会長 基調講演の様子
▲カルビー㈱松本会長 基調講演の様子


○野田聖子 女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(男女共同参画)の挨拶

野田大臣は挨拶の中で、「女性の働き手は、男性の『補充』ではないという意識、女性がいることで今まで生まれなかった『付加価値』を生んでくれるという敬意を持ってほしい」「行動宣言の賛同者は完全なるマイノリティー。みなさんこそ、自分たちを幸せにするために、この国を守るために、女性活躍を進めていく仲間になってほしいというムーブメントを広げていただきたい」と発言しました。

野田大臣 挨拶の様子
▲野田大臣 挨拶の様子


○分科会

賛同者の皆様が「女性の役員・管理職の育成と登用」「男性の働き方・暮らし方の変革」「地域連携・他社連携」「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)への対応」という4つのテーマに分かれ、意見交換を行いました。

どのグループでも熱い議論が交わされ、大いに盛り上がりを見せました。

意見交換の様子
▲意見交換の様子


その後、各グループで出た意見、キーワード等をフリップボードに書き、グループの代表の方に発表いただいて全体で共有しました。

全体共有の様子
▲全体共有の様子


各グループからの発表内容の一部をご紹介します。

グループ① テーマ「女性の役員・管理職の育成と登用」

女性活躍の目的を具体化し、女性の活躍を推進すると会社がどのように変わっていくのかをしっかりと思い浮かべながら取り組んでいくべき。

グループ1のフリップボード
▲グループ①のフリップボード


グループ② テーマ「女性の役員・管理職の育成と登用」

女性社員のロールモデルやキャリアパスは、トップが信念を持ち強いリーダーシップを持って時間をかけて作っていかなければならない。

グループ2のフリップボード
▲グループ②のフリップボード


グループ③ テーマ「女性の役員・管理職の育成と登用」

例えば、男性管理職を1人増やすなら女性管理職も1人増やす、自分の後任を選ぶ際に、女性を指名するというように、トップが本気度を示して取り組んでいく。

グループ3のフリップボード
▲グループ③のフリップボード


グループ④ テーマ「男性の働き方・暮らし方の変革」

中間管理職の意識をどう変えていくかということが必要。女性の管理職、役員登用等の目標達成にこだわりすぎて本当の意味での意識改革、インクルージョンができていない。時間をかけてやっていく必要がある。

グループ4のフリップボード
▲グループ④のフリップボード


グループ⑤ テーマ「地域連携・他社連携」

子供の急な発熱等でも近くの駅に預かってくれる場所があれば、その日も休まずに働くことができる。様々な会社、駅の近隣にある会社が連携することで、より女性が活躍しやすい社会になる。

グループ5のフリップボード
▲グループ⑤のフリップボード


グループ⑥ テーマ「無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)への対応」

男女ともに意識するしないにかかわらずお互いにバイアスをかけてしまっている。それを取り払うには教育をしっかりやっていくしかない。

グループ6のフリップボード
▲グループ⑥のフリップボード


会合の最後には、賛同者の皆様が考える「女性活躍 次の一手!!」を披露していただきました。トップのコミットメントで女性活躍をさらに加速させることを、出席者全員で決意しました。

賛同者の皆様のコメントは次ページをご覧ください。

フリップボードを掲げる賛同者の皆様
▲フリップボードを掲げる賛同者の皆様

野田大臣と賛同者の皆様で記念撮影
野田大臣と賛同者の皆様で記念撮影

参加者一覧


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