行政施策トピックス1
「夏のリコチャレ2017~理工系のお仕事体感しよう!~」を開催
~女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援~
内閣府男女共同参画局推進課
内閣府・文部科学省・日本経済団体連合会(以下:経団連)は共催で、2017年7月より夏休み期間を利用して、女子中高生等の理工系分野への進路選択を応援するため、「夏のリコチャレ2017~理工系のお仕事体感しよう!~」を開催しました。これは、経団連加盟企業や大学等による主に女子中高生等を対象とした理工系の職場見学、仕事体験、施設見学など多彩なイベントの情報を内閣府「理工チャレンジ(リコチャレ)」サイトを活用し、積極的に社会へ発信する取組です。
今年は125団体が参加しました。企業や学術団体等のイベントや、大学の実験教室、先輩学生との交流会等186のイベントが全国で開催され、イベントには昨年を大きく上回る約23,000名の女子中高生、大学生、保護者等が参加しました。
1.実施の背景
本格的な人口減少社会を迎える中、理工系分野における女性の活躍は、世界最先端の科学技術立国を目指す我が国が、持続的な成長を確保し、さらに、多様性によるイノベーションの創出によって社会の様々な問題解決を図る上で、極めて重要です。しかしながら、我が国における女性研究者の割合は15.3%と、諸外国に比べて低い水準に留まっています。また、理工系大学生における女性比率も、理学部で27.2%、工学部で14.5%と大きな偏りが見られます。これには様々な要因がありますが、「女性は数学が苦手」「女子は文系、男子は理系」といった先入観や性別役割分担意識の影響が考えられます。理工系の職業や面白さに触れること等により、これらを払拭して、理工系進路選択や理工系職業に対する理解を促進し興味を喚起することで、次代を担う理工系女性人材の育成を目指しています。
2.実施イベント紹介
- ■主なイベント内容
- <企業>
- ・職場見学、現場見学、工場見学
- ・職業体験、ワークショップ、実験
- ・先輩女性社員との交流 等
- <大学>
- ・実験教室
- ・サマースクール、サイエンスキャンプ
- ・シンポジウム、セミナー 等
- <学術団体、その他>
- ・実験教室、体験学習
- ・サマースクール
- ・シンポジウム 等
- ■イベント数
- 合計:125団体、186イベント
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水処理技術と地球環境保全の研究体験(東レ)
カート体験(ホンダテクニカルカレッジ関東)
女性技術者と交流(サンデンホールディングス)
プログラミング体験(私たちの未来環境プロジェクト)
大型実験施設の見学(西松建設)
- ■参加者の声
- 「普段見ることができない機械に触れたり、普段できない実験ができて、『化学って面白いな、研究や実験っていいな』と気づくことができた。」
- 「先輩社員の話が聞けて実際に理工系の学部に進んだ時に就く仕事のイメージができた。」
- 「進路について、あまり実感がなかったけれど、学科についても詳しく知れてよかった。」
- 「高校、大学、就職について色々なことを教えてくださり、将来自分が何をしたいか具体的に考え始めることができた。」
- 「実際に働いている女性のエンジニアとお話しができ、自分の先のライフプランを考えるために大変参考になった。」
- 「普段何気なく見ている建物がどのように造られているのかよく知れたし、建築士になりたいという気持ちが強くなった。」
(リコチャレについて:http://www.gender.go.jp/c-challenge/index.html)