「共同参画」2017年8月号

巻頭言

九州北部を襲った7月の豪雨。被災地での性犯罪・性暴力やDVの防止に向けてすぐに動き出した自治体職員がいました。朝倉市の係長は、熊本地震の発災直後に啓発活動を開始した熊本市男女共同参画センターの館長から啓発ポスターのデータを取り寄せ、市内の避難所すべてに掲示すると共に、女性の視点からの避難所環境改善に取り組みました。

被災経験のある新潟や仙台の男女共同参画センターからの助言は、昨年、熊本に引き継がれ、今回、福岡にも引き継がれました。また、NPO法人全国女性会館協議会によるクラウド上の相互支援システムは、熊本地震の際の情報収集と支援活動に有効に機能し、今回も被災地の職員を励ますだけでなく、全国の男女共同参画センターの防災力向上に大きく貢献しています。

第四次男女共同参画基本計画では、男女共同参画センターが、男女共同参画の視点からの地域の防災力の推進拠点となることが期待されています。センター単体ではなく、全国のセンターとつながり力を高め、平時から支え合うプラットフォームを強化することが重要だと感じています。


福岡県男女共同参画センター「あすばる」
センター長
松田 美幸

主な予定

7月中旬~8月末 夏のリコチャレ2017~理工系のお仕事体感しよう~(全国各地)
8月18日 女性活躍サミットinとっとり(鳥取県倉吉市)

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019