「共同参画」2017年6月号

取組事例ファイル/企業編

女性が輝く先進企業表彰受賞企業の取組紹介

女性が輝く先進企業2016ロゴ


平成28年度「女性が輝く先進企業表彰」を受賞された7社をシリーズでご紹介します。今月は「内閣府特命担当大臣表彰」受賞企業2社の取組です。

女性がいきいきと活躍できる職場づくり
社会福祉法人あいの土山福祉会

あいの土山福祉会では、女性スタッフが約6割を占めています。このため、女性スタッフがライフイベントで退職することは、当法人にとっても女性スタッフにとっても良いことではありません。また、労働人口が減少している現在の社会情勢を鑑みれば、女性が活躍できる職場を整備していくことは、安心できる介護サービスを提供するうえで欠かすことは出来ない視点です。このような考え方のもと、人材の確保に向けて様々な取組をしている当法人だからこそ、女性活躍についてももっと出来ることがあると感じています。

当法人では、かねてよりトリプルゼロ(残業・腰痛・メンタル不調)に挑戦し、「ノー残業の徹底」を達成してきました。この取組を行ったことにより、業務時間内に業務を終える環境が整いました。さらに、今年4月から働き方改革として、所定労働時間を1日8時間から7.5時間に短縮しました。女性も男性も、より家事や育児ができるよう、そしてプライベートを充実できるよう取組を行っています。

今後は、平成33年度末までに「管理職、役職者における女性比率50%」の達成、女性が育児や介護を理由に退職することを「0%」にすることを目標に取り組んでいきたいと思います。

これら2つの数値目標は他業界、事業所から見れば難しいと思われるかもしれませんが、中小規模の事業所でも取組次第では達成できると考えています。我々は「十分可能な目標である」と信じ、今後も前進していきたいと思います。


トーキングによる個人面談

メンタル不調防止、働きやすさ推進のため月1回役職者による個人面談を行っている。


女性スタッフの活躍

新人には年齢の近い同性スタッフがマンツーマン指導を行い丁寧に業務や技術を説明することで、早期離職を防止している。

女性活躍を経営戦略に掲げ、全ての社員が働きやすい環境整備を更に加速
大和証券株式会社

大和証券グループでは、「男性も女性も、若手からベテランまで全ての社員がモチベーション高く働き続けることが出来る環境整備を進めること」を掲げています。

女性活躍支援については、2005年より本格的に取組を開始し、仕事と育児の両立支援等に関する様々な制度を拡充して、女性社員が結婚や出産を経ても長く活躍し続けられる環境を整備しています。管理職手前の女性社員を対象とした「女性キャリア支援研修」の実施や育児休職中の社員を昇格対象とする等の取組の結果、女性管理職の人数は2005年度の77名から2016年度には296名へと大幅に増加しています。

“女性活躍の一番の鍵は時間である”という考えのもと、2007年より19時前退社の励行を実施しています。また、2020年までに年休取得率70%以上を目標に「計画的な年休取得」を促進し、全ての社員が限られた時間の中で効率的に働くことを進めており、生産性やお客様サービスの向上につながっています。

“両立支援については、育児との両立のための様々な制度の整備に加え、介護休職制度を4回まで分割取得可能とした上で、3年(1095日)まで期間を延長する等、介護との両立においてもサポート体制を強化しています。また、全社員を対象とした両立支援アンケートを毎年実施し、制度を利用しやすい環境の整備を進めています。

今後も女性のさらなる活躍支援に向けて、2020年までに男性の育児休職取得率100%を目標に取組を進めていきます。


様々な取組の結果、女性管理職数等が大幅に増加


「女性キャリア支援研修(Daiwa Woman’s Forum)」の様子

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