「共同参画」2017年6月号

行政施策トピックス3

『AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間』シンポジウム・街頭キャンペーンを実施
内閣府男女共同参画局推進課 暴力対策推進室

近年、アダルトビデオ出演強要や「JKビジネス」といった、若年層の女性を狙った性的な暴力の問題が深刻な状況にあることを受け、政府では、就職や進学で生活環境が変わる4月を『AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間』として、取締強化や啓発に取り組んできました。その一環として、4月26日に女子大学生を対象としたシンポジウムを開催するとともに、被害防止を呼びかける街頭キャンペーンを行いました。

◇シンポジウム

昭和女子大学において、「若年女性の性暴力被害根絶を目指して」をテーマに、在学生を対象としたシンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、支援団体である特定非営利活動法人人身取引被害者サポートセンターライトハウス代表の藤原志帆子さんや、アダルトビデオ出演強要の被害当事者であるくるみんアロマさんにより、被害の実態や支援内容が語られました。また、巧妙な手口等に対する注意を呼びかけるとともに、周囲や支援機関等へ相談することの大切さも訴えました。実体験に基づく内容に、参加した学生からは「他人事ではない。正しい知識を持つことが大切だと思った。」、「相談窓口があることを知ることができてよかった。」といった声が寄せられました。

シンポジウム会場風景

◇街頭キャンペーン

シンポジウム後には、若者が多く集まる渋谷にて、内閣府・警察庁・警視庁の共催で街頭キャンペーンを行いました。参加した加藤勝信内閣府特命担当大臣(男女共同参画)は「被害の現実を知ってほしい。社会全体での根絶を。」と訴え、警視庁等も「JKビジネス」に関する条例施行などの取締強化を紹介し、一層の注意を呼びかけました。ライトハウスの藤原さんや、くるみんアロマさんも参加し、「暴力のない、夢をかなえられる街へ。」との思いを語りました。

その後、学生やボランティアとともに「なくそう!若年女性の性被害!」と書かれた横断幕を掲げて、渋谷センター街をパレードしました。

パレードの様子

内閣府ではアダルトビデオ出演強要・「JKビジネス」の問題について、特設サイトを立ち上げ、被害の実態や対処方法、相談窓口を紹介しています。

詳しくは下記URLをご参照ください。
http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/avjk/index.html

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