「共同参画」2017年1月号

特集1

「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」ワークショップ
内閣府男女共同参画局総務課

「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」を活用した広報イベントを御紹介します。

本誌11月号(No.95)でも御紹介したコミュニケーションツール「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」(以下「○○家作戦会議」)は、特に若年夫婦を対象として、夫婦各々で記入し、その後、お互いの考えや気持ちを見せ合い確認しながら、家事シェアや、近い将来の家族のことを話し合っていただくことを目的としたものです。(11月号(No.95)で御紹介の後、若干のリニューアルをして、より使いやすくなりました。)


「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」p1


「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」p2


「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」p3


「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」p4

公開から間もないこの「○○家作戦会議」を広く一般の皆さんに知っていただくとともに、よりよい活用をしていただくために、内閣府主催のワークショップを開催しました。続いて、都内や山形県で行われた共働き、子育て、イクメンイベントでも「○○家作戦会議」を活用した広報活動を行いましたので、その様子を御紹介します。


主催ワークショップの様子

内閣府主催ワークショップ

10月23日(日)、理想の将来を実現するための家事や育児のシェアなどについて相談しながら実践ノウハウも身につけていただくため、「○○家作戦会議」の初お披露目となるワークショップを、東京・市ヶ谷の江上料理学院を会場として開催し、20代、30代の御夫婦を中心に御参加いただきました。

プログラムは2部構成で、第1部は「○○家作戦会議」を使ったワークショップを、第2部では、帰ってからすぐに実践できる料理づくりを体験していただきました。

第1部では、この「○○家作戦会議」の制作に携わっていただいた和泉昭子さん(生活経済ジャーナリスト、キャリアコンサルタント)の進行で、「○○家作戦会議」に沿って家事の役割シェアや効率化について相談して貰うワークを行いました。

夫が「休日の料理をしたい」といったパートナーが意外と好きだった家事を発見できたり、ベッドのシーツを敷くのが大変という悩みに「ボックスシーツに替えよう」という解決策が見つかるなど、話し合うことで気づきや隠れた本音が聞けました。

また、同じくこの「○○家作戦会議」の制作に携わっていただいた三木智有さん(NPO法人tadaima!代表、家事シェア研究家)から、家事・育児シェアのポイントなどを聞きながら、家事の満足度は「コミュニケーションが一番大切」という話に、参加者は深くうなずき聞き入りました。


三木智有さん

第2部では、「男性でも始めやすい役割シェアの第一歩」をテーマに、帰ってから「すぐに実践できる」料理アイデアやレシピの体験として、江上料理学院の松井ゆみ先生を講師にお迎えし、簡単にできる料理のコツを教えてもらいながら、ポトフを男性の皆さんに作っていただきました。

もう一品、時間の都合で調理は実施できませんでしたが、料理学校から「ひじきとアボカドのチーズあえ」の完成品を御提供いただき、全員で試食をしました。

レシピは参加者の皆様に提供され、「家に帰って早速実践したい」といった声も聞かれました。


料理体験(野菜の下準備)


料理体験(ポトフ煮込み)

未来貢献プロジェクトトークイベント「イマドキ夫婦の共働きライフ」

「未来貢献プロジェクト」とは2020年、そしてその先の日本を真剣に考え、様々な角度からより良い未来に貢献することを目的とした読売新聞社のプロジェクトです。その一環として10月29日に「男女共同参画シンポジウム」が開催されたことを前号(No.96)で御紹介しました。

その翌日、10月30日(日)に、こちらも未来貢献プロジェクトの一環として読売新聞社主催による夫婦やカップルを参加対象としたトークイベント「イマドキ夫婦の共働きライフ」が、東京・渋谷の渋谷ヒカリエホールBで開催されました(後援:内閣府男女共同参画局)。女性の社会進出が進み共働き世帯が増加する中、家事や育児の在り方を考えてみようという、このイベントの趣旨は、「○○家作戦会議」が目指すところと同じです。

イベントのオープニングトークでは、三木智有さんが御登壇され、「○○家作戦会議」が開発された経緯も交えて、活用の仕方を解説していただきました。時間の都合でイベント参加者の方々のシート記入までには至りませんでしたが、皆さんに「○○家作戦会議」をお持ち帰りいただきました。

プログラムは3部構成で、第1部は料理研究家の牧野直子さんから、「基本の常備菜」レシピや、時短で男性でも簡単に作れるレシピがステージ上のキッチンで実演しながら紹介されました。

第2部では、第1部から引き続き牧野さん、東京大学大学院総合文化研究科教授の瀬地山角さん、そして三木さんも再び登壇され、コーディネーターの政井マヤさんも交え、仕事や子育てなど、各家庭が抱える課題と、その解決法についてのトークセッションが繰り広げられました。

第3部では、時短家事のお役立ち情報として、このイベントの協賛企業による最新家電や合わせ調味料が紹介されました。

このイベントの詳細については、下記URLを御参照ください。

http://www.yomiuri.co.jp/project/mirai/imadokifufu/index.html

「働く」と「子育て」のこれからを考えるWORKO!

「WORKO!(ワーコ!)」とは、「WORK(働く)」と「KO(子育て)」を合わせた言葉で、もっと働きながら子育てしやすい社会になるよう考えることを目的とした朝日新聞社のプロジェクトの名称です。

子育てと仕事の両立、待機児童問題、夫婦のすれ違いなど、「子育て」に関する悩みや課題を考え、身近な子育てのヒントを提供する、朝日新聞社主催のイベントが、11月6日(日)、東京・日本橋のYUITO(野村コンファレンスプラザ日本橋)で開催されました(後援:内閣府)。

このイベントは、YUITOの2フロア全体を会場として、朝から夕刻にわたって開催され、子育て中の芸能人や文化人、著名人が登場するセミナーと、協賛企業などによるセミナーが2会場で同時に行われました。そのほか、多くの企業によるブースの出展があり、ファッションブランド、化粧品メーカー、食品メーカー、ヘルスケア、ロボット掃除機、食材宅配などの商品やサービスが紹介されていました。メインホールで行われるセミナーは、そのホールに入れなくても会場内に設置されたモニターで見ることができました。そのモニターには来場者がツイッターでつぶやいた育児についての意見も次々と表示されてました。

また、乳幼児を連れた御家族が多く来場されたので、会場入り口にはたくさんのベビーカーが並び、キッズスペースには大勢のお子さんの元気な姿が見られ、そのお子さんも一緒に楽しめる英語を使ったフィットネス体験コーナーも開かれていました。

この日のセミナーは、テーマ毎に「分かち合える」、「学べる」、「実践できる」の3つにカテゴリー分けされ、内閣府は「これでパパも家事育児戦力に!明日からできる我が家の家事育児作戦会議」と題した「実践できる」の30分間のセミナーを2コマ開催しました。

ここでも三木智有さんと、今回はNPO法人ファザーリングジャパン理事の林田香織さんに御登場いただき、「○○家作戦会議」の活用について掛け合いトークで御紹介していただきました。

30分間という時間ではシートの全容をお伝えすることは難しかったのですが、それでもセミナーに御参加いただいた方からは、「耳に痛い話が多かったが、まずは対話が必要と感じた。」、「『パラレル(同時並行)家事』が参考になった」など前向きな感想を数多くいただきました。

このイベントの詳細については、下記URLを御参照ください。

http://www.asahi.com/ad/worko/

ファザーリング全国フォーラム in やまがた

「イクメン」や「イクボス」の取組の牽引役として広く知られ、今年で設立10周年を迎えるNPO法人ファザーリングジャパンは、毎年全国フォーラムを開催しており、今年は山形市の山形国際プラザ(山形ビッグウイング)で、11月11日(金)、12日(土)の2日間にわたり開催されました。

この全国フォーラムにおいては、これまでも男女共同参画局が継続して分科会を開催しており、男性の育児参画に係る気運を盛り上げることを目的とするこのフォーラムも、内閣府の所管施策の推進に寄与するものであることから、今年も内閣府が後援しました。内閣府以外にも中央省庁として分科会を開催した財務省、文部科学省、厚生労働省、経済産業省も後援に加わっています。

内閣府は「二人で叶えるライフとキャリアイマドキ夫婦のための家族力UP!ワークショップ」と題した分科会を11月12日(土)に開催しました。

プログラムは2部構成で、第1部には講師として、三木智有さんを迎えて、「○○家作戦会議」に参加者の方々に実際に記入していただきながら、役割シェアについて考えていただきました。

第2部では、山形県家庭教育アドバイザーで、住職でもある小野卓也さん、社会福祉士の大場友美さんと、三木さんをパネリストに迎え、「イマドキ!パパ&ママの家事シェアの心得~家族の笑顔力UPの秘訣とは?~」と題したパネルディスカッションが行われました。

参加された方からは「相手を尊重して、自ら気づいたことをすすんでやっていきたいと思います。」との感想をいただきました。

男女共同参画局は、今後も、機会を捉えて、「夫婦が本音で話せる魔法のシート ○○家作戦会議」を活用した広報を行っていきたいと考えています。

情報は、男女共同参画局ホームページでお知らせします。

http://www.gender.go.jp/public/sakusenkaigi/index.html

内閣府男女共同参画局 Gender Equality Bureau Cabinet Office〒100-8914 東京都千代田区永田町1-6-1
電話番号 03-5253-2111(大代表)
法人番号:2000012010019