「共同参画」2016年1月号

「共同参画」2016年1月号

男女共同参画センターだより

静岡市女性会館(アイセル21)
NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか(指定管理者)

静岡市女性会館は1992年、男女共同参画社会実現への拠点施設として開館しました。生涯学習センターとの複合施設で、文教地区に立地し周辺には駿府城公園、静岡県庁など多くの公共施設や学校があります。

市民の間にすっかりなじんだ愛称「アイセル21」は、「活動」「情報」など5つの機能の英語の頭文字を組み合わせた造語で、市民公募で選ばれたものです。

2007年度からは指定管理者制度導入により「NPO法人男女共同参画フォーラムしずおか」が管理運営を担っています。大きな特長は、「フォーラムしずおか」が女性会館で実施されてきた人材育成講座の修了生有志を中心に構成されていること。ここで育ち、またニーズの当事者でもあることを運営の強みにしようと、利用者の意識の変容や社会の動きを意識しながら事業を企画しています。

事業は、講座の企画運営、情報収集・発信、団体活動支援・交流、サポート事業の4つを柱に、指定管理2期目からはターゲットを絞った課題解決型事業に重点を置いています。シングルマザー、働きづらさに悩む独身女性、非正規で働く女性など講座と個別相談、分かち合いの場を組み合わせて展開しています。

毎年、鮮度の高い事業にも挑戦しており、本年度は静岡発地域版女性限定人材データバンク「Jo-Shizu(じょしず)メンターバンク」が、11月末の全国女性会館協議会全国大会in福岡で事業企画大賞をいただくことができました。昨年度、内閣府の「地域における女性活躍推進モデル事業」の助成で構築し、ウェブ上でメンターを検索し直接会える仕組みです。複数のメンターをゲストにしたカフェも実施して、今後も継続していく予定です。異世代を結びつける面白い切り札になりそうなJo-Shizuに私たちも期待しています。



アイセル21の外観


メンターをゲストにしたカフェの様子