「共同参画」2015年 2月号

「共同参画」2015年 2月号

巻頭言

性別に関係なく多様な人材が活躍し、男性が家事や育児に参加する男女共同参画の社会を実現するためには、長時間労働を前提とした現在の日本の働き方に抜本的にメスを入れ、限られた時間の中で如何に成果を上げるかという意識改革が何よりも大切だと考えています。伊藤忠商事(株)では2013年10月に「朝型勤務」を導入し(半年間はトライアル実施)、多残業体質からの脱却と効率的な働き方の実現を目指した結果、この1年で社員の働き方に対する意識は劇的に変わりました。この「朝型勤務」は、厚生労働省をはじめ各省庁における働き方の改革にも参考とされており、今後、日本全体の働き方改革に繋がっていくことを期待しています。

また、昨年6月に登壇した内閣府主催の「男女共同参画社会づくりに向けての全国会議」において触れました通り、伊藤忠商事(株)では現場主義の観点から、女性個々人の適性や状況に合わせたきめ細かい個別支援を行い、活躍する多様な女性ロールモデルを創出しています。女性には男性と同じ土俵で戦うのではなく、女性ならではの視点を活かした新たな発想・イノベーションを企業にもたらしてくれることを期待しています。男女が互いを尊重し、個々の能力を最大限発揮して社会に貢献することこそが「男女ともに輝く社会」であると考えています。

伊藤忠商事(株)代表取締役社長 岡藤 正広
伊藤忠商事(株)
代表取締役社長
岡藤 正広

主な予定

3月9日〜20日 第59回国連婦人の地位委員会
「北京宣言及び行動綱領採択20周年記念におけるフォローアップ」(ニューヨーク)
3月18日 ダイバーシティ経営企業100選表彰式・なでしこ銘柄発表会シンポジウム(東京都千代田区)