「共同参画」2015年 1月号

「共同参画」2015年 1月号

行政施策トピックス4

輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会「行動宣言」賛同メンバーの取り組み
内閣府男女共同参画局総務課

輝く女性応援会議ロゴ


経営戦略としての女性活躍推進

企業としてダイバーシティに取組む以上は、「成長」につなげなければなりません。そのため当グループ(以下「SOMPOホールディングス」)は、2013年に「ダイバーシティ推進本部」を設置し、「Diversity for Growth」を掲げ、女性のキャリアアップを支援する風土と環境づくりを加速しています。役員や管理職への登用に力を入れており、役員については、現在、社外取締役2名、社外監査役1名が女性となっています。グループの女性管理職比率目標を2015年度末に10%、2020年度末に30%と定め、女性管理職を輩出する「女性経営塾」「プレ女性経営塾」やライン以外の上位職がメンターとして女性社員をサポートする「メンター制度」を実施、2020年度末目標に向けて取組みを一層強化しています。また、「人材育成のためには、特別扱いせずに思い切って任せる」という信念に基づき、新たな経験と機会の場として2012年度以降「女性中心の営業店」を設置しています(2014年現在:54店舗)。

私自身も行動宣言発表後、8月の全国部店長会議で全部店長をはじめ、全従業員に対して「行動宣言」の内容を実行していくことを発信し、親密企業の経営トップにも賛同を呼びかけています。

SOMPOホールディングスでは、国籍、性別、年齢などが異なるさまざまな役職員が働いており、多様な人材が最大限に力を発揮できる機会提供・環境構築を推進していきます。

女性管理職比率 数値目標(%)
女性管理職比率 数値目標(%)

女性管理職創出に向けた育成体系
女性管理職創出に向けた育成体系

櫻田 謙悟 損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社 取締役社長(グループCEO)
櫻田 謙悟
損保ジャパン日本興亜ホールディングス株式会社
取締役社長(グループCEO)

数値目標を定めて女性の活躍を支援

LIXILグループは、グローバル化を急ぐにあたり企業文化をグローバルに通用するものへと変えようとしています。

キーワードは「Diversity」「Equal Opportunity」「Meritocracy」の三つ。

多様性を尊重し、誰もが実力主義のもとで公平に評価され登用される企業へと進化するために、日本ではまず女性社員にフォーカスしダイバーシティを促進しています。何故なら、ダイバーシティが機能していない企業に、グローバルで成功している企業は皆無だからです。従業員のバックグラウンドに関わらず、最も優秀な人材にチャンスを与え育てなければ、グローバルの厳しい競争に勝つことはできないのです。

大きな変革を起こすために、私たちは数値目標を設け、毎年の管理職登用の女性比率を30%に引き上げ、社内リーダーシップトレーニングにも女性を20%以上含め、更に優秀な女性役員を外部から登用し女性社員のロールモデルを提示することとしました。

2012年度からスタートしたこれらの活動により、女性管理職比率は0.91%から5.01%へと大きく向上し、リーダーシップトレーニング参加率は目標を上回る22%など、着実に効果を挙げています。

さらに、女性社員自身が相互に啓発できるよう「LIXIL Women’s Network」を2013年2月に立上げ、毎月全国で開催される会合には私を含めた幹部が出席し、女性社員の生の声を聞くとともに、モチベーションの向上に努めています。

今後も女性社員を積極的に登用し、育て、ダイバーシティが生み出す爆発的なエネルギーと創造性を会社の発展に繋げて行きたいと思います。

女性管理職数・比率の推移
女性管理職数・比率の推移

2013年12月9日に開催されたLIXIL Women’s Network初の全国大会「COMPASSサミット」
2013年12月9日に開催されたLIXIL Women’s Network初の全国大会「COMPASSサミット」

藤森 義明 株式会社LIXILグループ 取締役代表執行役社長兼CEO
藤森 義明
株式会社LIXILグループ
取締役代表執行役社長兼CEO