「共同参画」2014年 12月号

「共同参画」2014年 12月号

行政施策トピックス3

男女共同参画推進連携会議全体会議開催
内閣府男女共同参画局総務課

男女共同参画推進連携会議(以下「連携会議」)は、各界各層の議員が広く情報・意見交換を行い、必要な連携を図り、男女共同参画に関する国民的な取組を推進するため、平成8年9月3日に発足しました。

現在、18人の有識者議員と、全国で活動を展開している各界各層の団体から推薦された95人の議員で構成されており、男女共同参画社会の実現に向けた取組を積極的に推進しています。

今回は、平成26年10月3日(金)に、中央合同庁舎8号館講堂(東京・千代田区)にて、開催された第33回全体会議の議事内容について報告します。

全体会議の様子約100名の議員に参加いただき、活発な意見交換が行われた。
○全体会議の様子
約100名の議員に参加いただき、活発な意見交換が行われた。


■平成25年度活動報告

会議冒頭、有村女性活躍担当大臣から、「『全ての女性が生き方に自信と誇りを持ち、輝くことができる社会』をつくるため、引き続き連携会議の皆様の継続的な支援と協力をお願いしたい」というメッセージが送られました。続いて大日向雅美議長(恵泉女学園大学大学院平和学研究科教授)から推進連携会議主催の「聞く会」(国際関係を中心に時宜に応じた男女共同参画トピックや、政府の取組についての情報発信・一般との意見交換を実施する会)の開催状況など全体的な活動報告があり、さらに3つの小グループ(チーム)から活動に関する中間報告が行われました。

■「国際的に連携した女性のエンパワーメント促進」チーム

國井秀子議員(芝浦工業大学学長補佐)より、国連グローバルコンパクトとUN Womenが作成した「女性のエンパワーメント原則(WEPs)」を国内の企業経営者等に周知した結果、日本企業のWEPs署名数が増加したこと、昨年度チームで開発した署名企業が自己点検するチェックツール「WEPs問診票」が引き続き活用されていることが報告されました。

■「女性の起業支援」チーム

横田響子議員(株式会社コラボラボ(女性.net)代表取締役)より、女性起業家支援団体等を招き、取組や課題について共有を行ったことや、今後チームメンバー連携による起業家支援について検討していくことが報告されました。

■「男女共同参画の視点からの防災・復興の取組推進」チーム

大日向雅美議長より各団体の防災復興に関する取組について報告を行い、ワールド・カフェ形式を取り入れた幅広い意見交換を行ったことや、男女共同参画の視点を取り入れた防災・復興の取組を進めるための勉強会を実施予定であることが報告されました。

■「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」報告

平成25年度は9団体との共催事業が行われました。また平成26年度は、全国6都市にて8事業を行うことが決定しています(表参照)。主催団体が地域の特色・課題に沿った共催事業を行い、その成果を全議員で共有・活用することで、男女共同参画社会づくりが一層進むことが今後も期待されます。

表 平成26年度「国・地方連携会議ネットワークを活用した男女共同参画推進事業」(共催事業)実施・予定


共催事業:ワーク・ライフ・バランス「男女ともに暮らしやすい奈良県を目指して」〜パネルディスカッション&パパ力・男性の家事力UP大作戦〜(平成26年10月18日、奈良市)
○共催事業:ワーク・ライフ・バランス「男女ともに暮らしやすい奈良県を目指して」
〜パネルディスカッション&パパ力・男性の家事力UP大作戦〜(平成26年10月18日、奈良市)


共催事業:一緒に語ろう!リケジョの未来「J-Win W-STEM Networking Conference 2014」(平成26年11月15日、文京区)
○共催事業:一緒に語ろう!リケジョの未来「J-Win W-STEM Networking Conference 2014」
(平成26年11月15日、文京区)


内閣府と推進連携会議が共同で作成したパンフレット「ひとりひとりが幸せな社会のために」
○内閣府と推進連携会議が共同で作成したパンフレット
「ひとりひとりが幸せな社会のために」


■議員による意見交換

意見交換に先立ち、武川恵子男女共同参画局長から女性の活躍推進に関する最近の施策の動きについて説明が行われました。また、大日向雅美議長から、連携会議議員相互のコミュニケーションの充実策等を盛り込んだ連携会議の今後の活動方針について説明が行われ、了承されました。

女性の活躍推進に関する最近の施策の動きについて説明する武川恵子内閣府男女共同参画局長
○女性の活躍推進に関する最近の施策の動きについて説明する
武川恵子内閣府男女共同参画局長


その後、「連携会議員として今後取り組んでいきたいこと」をテーマに小グループにわかれ意見交換を行いました。出席者からは、「連携会議には地域に密着した活動を行っている団体も多数参加している。持ち味をさらに活かすため、経験や知恵を共有し、情報発信していくことが重要」、「男性を巻き込みながら女性のエンパワーメントを推進していきたい」などといった積極的な意見が多数出されました。

連携会議では、政府の施策や国際的な動きなどをもとに、今後も男女共同参画社会の実現に向けた取組を具体的・積極的に推進していきます。

意見交換の後、発表する石川康晴議員(株式会社クロスカンパニー代表取締役社長)
○意見交換の後、発表する石川康晴議員
(株式会社クロスカンパニー代表取締役社長)


◆今後開催予定の共催事業◆

○企業×女性起業家×学生の出会いで社会を活性化!「ビジネスにも運命の赤い糸ってあるんです」
(お茶の水女子大学、一般社団法人東京ニュービジネス協議会等との共催)

  • 日時:1月13日(火)12時30分より
  • 場所:イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA(東京都中央区)
  • プログラム:企業と女性起業家のコラボレーション事例や全国で活躍する女性起業家の取組を紹介するトークセッションなどをお楽しみいただけます。
  • 申込は http://j300.net/2014/matching.html

○性暴力被害の現状と被害者支援について
(大阪府男女共同参画推進ネットワーク等との共催)

  • 日時:1月14日(水)14時より
  • 場所:大阪府立男女共同参画・青少年センター(大阪府大阪市)
  • プログラム:
    講演「性暴力の現状と性暴力救援センター・大阪SACHICOの取組み」
    加藤治子氏(NPO法人性暴力救援センター・大阪SACHICO代表)
    講演「当事者の視点に立つ支援とは」
    中島幸子氏(NPO法人レジリエンス代表)
  • お申込みは http://www.pref.osaka.lg.jp/danjo/26sympo/index.html