メニュー「共同参画」2014年 11月号
行政施策トピックス2
女性トラックドライバー（トラガール）の活躍促進に向けて
国土交通省自動車局
トラック運送業界は、他業種に比べて女性の進出が遅れていましたが、近年は、細やかな気配りや高いコミュニケーション能力、丁寧な運転など女性ドライバーならではの能力発揮を通じた業界の活性化を図るべく、女性トラックドライバーの活躍に注目が集まっています。
国土交通省自動車局では、トラック運送業界における女性の活躍を促進するため、女性ドライバーを「トラガール」と名付け、様々な取組を進めております。
女性が働きやすい労働環境の整備や業界イメージの改善に向けた取組の必要性
現在、トラックドライバーに占める女性比率はわずか2.4％（約2万人）にとどまっていますが、大型免許を保有する女性は13万4千人を超えており、ドライバーを職業の選択肢として考える女性は潜在的に一定程度見込めると考えられます。しかしながら、現役の女性ドライバーからは、女性であることのみを理由に就職を断られたといった声や、配送先等において女性用トイレが整備されていないといった声が上がっており、女性を雇うことについての経営者の意識改革や女性が働きやすい労働環境の整備、業界イメージの改善が喫緊の課題となっています。
このため、国土交通省では、2014年をトラックドライバーの「人材確保・育成元年」と位置付け、トラック運送業界における女性の活躍を促進していくための取組を始めました。
「トラガール促進プロジェクトサイト」の開設
本年9月には、業界イメージの改善に向けた積極的な情報発信を行うため、自動車局ホームページ内に「トラガール促進プロジェクトサイト」を立ち上げました。同サイトでは、運転免許の種別ごとの取得方法や、採用活動に係るイベント情報等を紹介するとともに、全国の現役トラガールの活躍や、関係業界等からの応援メッセージを掲載しています。
また、トラガールの労働環境の一層の改善（運送道中におけるトイレ使用や荷役作業時の省力化等）にご理解・ご配慮していただける事業者等については、同サイト内でトラガール協力企業として紹介することについて検討します。
トラガール促進PJサイトhttp://www.mlit.go.jp/jidosha/tragirl/
ドライバー採用のためのパンフレットの作成
トラック運送業者がトラガールを採用する上での支援も行っております。業界の大半を占める中小零細事業者については、ドライバーの確保に積極的であっても、女性や若年層を呼び込むノウハウが十分に蓄積されておらず、ドライバーが集まりにくいといった傾向があります。このため、事業者団体との連携の下、女性や若年層をドライバーとして採用するにあたってのポイントや、事業者による取組例等を紹介するパンフレットを作成し、経営者の啓発に取り組んでいます。
本年9月に行われたトラガールの総理表敬時には、総理から「女性ならではの能力を活かしてぜひ頑張ってほしい」との激励をいただいたところです。国土交通省では、引き続き女性ならではの能力発揮を通じた業界の活性化を図るべく、女性トラックドライバーの活躍促進に向けて積極的に取り組んで参ります。
ドライバー採用のためのパンフレットはこちらから（全日本トラック協会ホームページ）
（http://www.jta.or.jp/sub_index/driver.html）
ドライバー採用のためのパンフレット
現役トラガールの皆さま
9月に行われた総理表敬時