「共同参画」2014年 10月号

「共同参画」2014年 10月号

行政施策トピックス

輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会「行動宣言」賛同メンバーの取り組み
内閣府男女共同参画局総務課

輝く女性応援会議 ロゴ


「意識・風土改革」と「働き方・制度」の両面で、女性の活躍を推進!

丸井グループは、従業員の約半分を女性が占めていますが、お客様との直接的な接点となる店舗では多くの女性が活躍している一方、意思決定の場に参画する女性は少ないのが実態です。

2014年からの中期経営計画では、「多様性推進」を経営戦略の柱の一つとして掲げ、「活力があり生産性が高く、革新しやすい組織の確立」に向けた取組みを順次進めています。

女性の意識改革に向けた取組みの一環として、昨年の管理職を皮切りに開始した女性の階層別フォーラムを、直近では次期リーダー層の主任クラスまで実施しました。女性のキャリア開発についての講演やワークショップを通じて、女性活躍の必要性や今後のキャリア設計を考える場となるとともに、グループ横断のネットワーク形成に繋がりました。また、時期を同じくして、グループ横断組織の「多様性推進委員会」主催で、全グループ経営幹部が集まる「中期経営推進会議」を開催し、取組・意識改革の必要性について、トップマネジメント層への理解浸透をはかりました。

今後は、女性活躍の重点指標「女性イキイキ指数」の数値目標を社内で共有し、取組みの方向性を明確にするとともに、「男女問わず全員がイキイキと活躍できる風土づくり」と、小売特有の夜遅い営業時間の壁を越えて女性が働き活躍し続けるための「より働きやすい制度づくり」を両輪で推進してまいります。

【女性イキイキ指数(KPI)】


青井 浩 株式会社 丸井グループ 代表取締役社長
青井 浩
株式会社 丸井グループ
代表取締役社長


2030(にいまるさんまる)達成に向けて

カルビーのダイバーシティの目標は、女性の管理職比率を2014年4月までに15%に引き上げることでした。結果として14.3%で終わり目標は達成できませんでしたが、2010年の5.9%からは大きく前進しました。また今年「なでしこ銘柄2014」に選定されたこともあり、今後も継続的に活動を進化させていくことを再確認しています。

5月から「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」に参加し意見交換をしてきました。改めて自社の活動を振り返り、2つのことが重要であると感じています。

一つは、全従業員に「ダイバーシティを推進すること」を「理解」、「納得」、そして「行動」というステップで着実に浸透させるための、地道で継続的なアクションです。この活動には時間がかかります。短期的な活動に終わらないように、粘り強く行っていくことが重要です。

もう一つは、会社の仕組みです。カルビーでは2010年から「自立的に成長し成果を出し続ける人・組織」を目指し、簡素化・透明化・分権化を進めてきました。人事制度では、まず管理職の任命権を人事部から現場へ委譲しました。オープンな任免・配置、そして自らチャレンジする人を積極支援する仕組みを整えています。その上で、人財を広くシェアする機会も設けています。「考え方の変化に沿った仕組み」、もしくは「考え方を変えるための仕組み」が肝要だと思います。

まだまだやるべきことはたくさんあります。私自身も、6月に発表した『行動宣言』に沿って行動したいと思います。

女性の管理職比率


伊藤 秀二 カルビー株式会社 代表取締役社長
伊藤 秀二
カルビー株式会社 代表取締役社長