「共同参画」2014年 6月号

「共同参画」2014年 6月号

行政施策トピックス1

平成26年度における第3次男女共同参画基本計画関係予算について
内閣府男女共同参画局調査課

1.平成26年度関係予算の総額

平成26年度における第3次男女共同参画基本計画関係の政府予算()は、7兆7,311億円であり、平成25年度当初予算から、3,736億円(5.1%)の増額となっています。

これは、介護給付費国庫負担金等が約1,340億円の増額となったことが主な要因です。

分野ごとの内訳でみると、第8分野「高齢者、障害者、外国人等が安心して暮らせる環境の整備」が総額の46.9%を、第5分野「男女の仕事と生活の調和」が総額の31.9%を占めています。

「男女共同参画推進の見地から当面特に留意すべき事項」とされている予算。第3次男女共同参画基本計画の推進に関係する施策から、「国民年金及び厚生年金保険(国庫負担)」と「特定障害者に対する特別障害給付金」を除いたものの予算の合計。

2.平成26年度予算の主な新規・拡充等の項目(1.の記載事項以外)

●育児休業給付の給付率の引上げ

男女ともに育児休業を取得することを更に促進し、職業生活の継続を支援するため、育児休業給付の給付率を、最初の6月間について、50%から67%に引き上げる。(3,745億円)<厚生労働省>

●ポジティブ・アクション能力アップ助成金の創設

「女性の職域拡大」「女性の管理職登用等」に必要とされる能力を付与するための一定の研修プログラム(ポジティブ・アクションプログラム)を作成する事業主への助成金制度を創設し、女性がスキルアップを図りつつ活躍できるためポジティブ・アクションに取り組む事業主に対する新たなインセンティブの付与を行う。(1.2億円)<厚生労働省>

●成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進

産学官コンソーシアムを組織し、社会人、女性、生徒・学生の就労、キャリアアップ等に必要な実践的な知識・技術・技能を身につけるための学習システムを構築し、成長分野等における中核的専門人材養成を図るとともに、社会人や女性の学び直しを全国的に推進する。(17億円)<文部科学省>

3.内閣府男女共同参画局の予算

内閣府男女共同参画局の平成26年度予算(復興特別会計計上分を含む。)は、4億60百万円です。

主な経費としては、

  • 「2020年30%」の実現に向けた取組
    女性役員登用促進事業(10百万円)
  • 仕事と子育て等を両立できる環境の整備
    男性にとっての男女共同参画促進のための人材育成事業(10百万円)
  • 地域レベルでの女性の活躍
    女性活躍推進モデル事業(21百万円)
    地域防災における男女共同参画の推進事業(31百万円)
  • 女性に対する暴力の根絶に向けた取組
    性犯罪被害者等のための総合支援に関する実証的調査研究事業(39百万円)
  • 東日本大震災による女性の悩み・暴力に関する相談事業
    (70百万円・復興特別会計計上分)

等を計上しています。


平成26年度 男女共同参画基本計画関係予算額(総括表)