「共同参画」2014年2月号

「共同参画」2014年2月号

男女共同参画センターだより

男女共同参画センター横浜
(愛称:フォーラム)
公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会

当センターは1988年に横浜女性フォーラムとして開館。以来、愛称「フォーラム」として、市民に親しまれてきました。その後、2005年から現在の名称となり、横浜市の男女共同参画センター3館の中心館としての機能を担っています。2013年度には開館25周年を記念し、利用者から公募したメッセージをもとに地元の女性シンガーソングライターによる歌と映像「ひとりじゃないよ」を制作し、YouTubeでも配信しています(写真)。

kaho*『ひとりじゃないよ?25th Anniversary Song?』PV
kaho*『ひとりじゃないよ~25th Anniversary Song~』PV


ゆったりとした敷地にはさまざまな樹木があり、季節ごとに花が咲く前庭は親子連れでにぎわっています。延床面積約6,000m2、3階建ての施設には、情報ライブラリ、子どもの部屋、女性起業UPルーム、生活工房、フィットネスルーム、ホール、貸会議室等などがあり、年間の来館者はおよそ32万人に上ります。

事業では、女性の就業支援、健康支援、心とからだと生き方の相談、市民グループ・NPO等との協働事業などを実施しています。心とからだと生き方の総合相談では電話・面接等で年間約6,300件の相談を受けています。また、依存症や暴力被害などそれぞれの悩みを軸にわかちあう自助グループに場を提供し、年間のべ3,000人がミーティングに参加しています。近年は“ガールズ”(若年女性無業者)自立支援のための講座や就労体験事業、女性起業家たまご塾など起業支援事業、市内の中学・高校・大学へのアウトリーチとして「デートDV」予防啓発授業などに力を入れるほか、性暴力被害者支援体制づくりのためのフォーラムや、各種就業支援の成果を検証する調査研究、東日本大震災を契機として災害時の男女共同参画センターの役割調査などにも取組んできました。

25年を経て、シニア世代となった利用者のもつ知恵や技術を若い世代に伝えてもらうこと、若者や新規の利用者に足を運んでもらうこと、市民といっしょに地域に身近な男女共同参画を広げていくことがこれからの課題です。