「共同参画」2012年 11月号

「共同参画」2012年 11月号

取組事例ファイル/団体編

全国地域婦人団体連絡協議会

■全国地域婦人団体連絡協議会(全地婦連)について

本会は地域婦人団体の連絡協議機関として、昭和27(1952)年7月9日に21都府県で創立、女性・地域住民・市民・消費者として、地域・暮らしの視点に立った活動・運動を、全国の会員同士(47都道府県+2政令指定都市)で結び合い、よりよい社会づくりを進めています。

主な取り組み分野は次のとおりです。(1)男女共同参画の実現 (2)地域社会活性化 (3)環境問題 (4)食の安全安心と農林水産業 (5)消費者問題 (6)子育て・教育  (7)福祉・健康 (8)平和運動 (9)北方領土返還要求運動 (10)東日本大震災への対応

■基本方針 「確かな暮らしの安全網と心あたたまる元気な地域社会の実現に向けて」

・暮らしの安全・安心の基盤は「地域社会」の活力にあることを重視し、各地の地域婦人会・女性会の取り組みの支援、身近な暮らしにかかわる問題への社会的関心の喚起に努めます。

・女性の社会参画の拡大と連携は、暮らし・社会の改善に不可欠です。婦人会・女性会リーダーの活躍支援、政策決定過程への参画、多様な市民団体/政府・自治体/社会性の高い企業/有識者との連携など、男女共同参画社会の形成を推進することを通して、真に安心して暮らせる持続可能で平和な社会、生活環境の創出に努めます。

・事業計画を実現するために、全地婦連の運営・活動基盤の強化を進めます。その際にも、全国の情報収集・発信の強化、他団体との連携を推進していきます。

■創立60周年

全地婦連は本年60周年の節目を迎え、周年行事を初めて地方で開催しました。7月6日、香川県高松市で記念全国地域婦人大会を、その前日の7月5日は、毎年開催の研究大会も併催しました。香川県の高校生が作成したシンボルマークを採用し、今後10年間使用します。

全国各地から2000人の会員が集い、結成より今日まで、あたたかい心の通い合う地域づくりに取り組み、地域を核に互いに助け合う人間関係、地域コミュニティの中心的役割を果たしながら、歴史と文化を創り出した60年を振り返りました。

さらには、地域の女性たちが手を結び合い、住民すべてのしあわせのために行動を起こすことを確認し、先人たちが掲げた高い理想と強い意志を受け継ぎ、「やっぱり婦人会、今こそ婦人会」をコンセプトに、女性団体として力強く前進することを誓いました。

■東日本大震災を契機として

当団体では支援金(募金)として、約1億1千万余を集め、すべて被災県のニーズに沿った復興に向けた支援に役立てています。

併せて防災分野への男女共同参画の視点を反映させることを研究大会で附帯決議をし、復興に向けた支援活動を継続することを確認したところです。

全国地域婦人団体連絡協議会は地域婦人団体の連絡協議機関であり、昭和27(1952)年7月9日に21都府県が参加して創立しました。共通の目的を「男女平等の推進、青少年の健全育成、家庭生活並びに社会生活の刷新、高齢化社会への対応、地域社会の福祉増進、世界平和の確立等の実現」におき、現在の加盟団体は49団体(47都道府県+2政令指定都市)です。