「共同参画」2012年 8月号

「共同参画」2012年 8月号

行政施策トピックス1

「女性の活躍促進による経済活性化」行動計画
~働く「なでしこ」大作戦~
内閣府男女共同参画局

1.女性の活躍による経済活性化を推進する関係閣僚会議の設置

6月22日(金)に、第2回目となる「女性の活躍による経済活性化を推進する関係閣僚会議」が野田総理の出席を得て官邸で開催され、「女性の活躍促進による経済活性化」行動計画~働く「なでしこ」大作戦~が取りまとめられました。

「女性の活躍による経済活性化を推進する関係閣僚会議」及び行動計画は下記URLをご参照ください。
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive09.html

この関係閣僚会議は、4月の国家戦略会議での民間議員の提案を受けた総理指示に基づき発足したもので、「女性の活躍は我が国の経済再生のために不可欠」という認識の下、各府省が連携の上、重点的に取り組むべき事項を6月までに整理し、年内に工程表を策定することを目的にしたものです。
議長は古川国家戦略担当大臣と中川男女共同参画担当大臣が共同で務め、外務大臣、文部科学大臣、厚生労働大臣、農林水産大臣、経済産業大臣がメンバーです。

2.「女性の活躍促進による経済活性化」行動計画

行動計画は「(1)男性の意識改革」と「(2)ポジティブ・アクション」を車の両輪とし、女性の潜在力が発揮される好循環に導いていくこと、その際、「(3)国家公務員から率先」して行動を起こすことで、民間・地方に取組を広げていくことを表明。上記(1)、(2)、(3)を3本柱とし、具体的には概ね次のような内容の施策を進めることとされています。

(1) 男性の意識改革

企業における女性活躍の「見える化」を強力に推進するため「見える化」総合プランを本年中に取りまとめる。政府を挙げて2万社以上を目標に企業や団体に直接働きかける。また長時間労働を前提とした従来の働き方の見直しなど、ワーク・ライフ・バランスを推進するための国民運動の展開や、男性の家庭への参画を公務員から推進(特に男性の育児休業取得者比率2020年までに13%の達成に向けた中間目標を策定)する等の具体的な施策を講じる。

(2) 思い切ったポジティブ・アクション

開業資金供給のための補助制度、経営面における「知識サポート」など女性の起業・創業促進施策を進める仕組の創設、女性の再就職を強力に支援する主婦層向けインターンシップ事業の創設やマザーズハローワークでのワンストップ就業支援を実施する等。

(3) 公務員から率先して取組む

各府省の女性採用の状況をフォローアップし、女性採用の拡大に向けた課題を踏まえ、今後の採用のあり方などを検討する等。

3.総理指示と今後の取組

野田総理からは、(1)国が率先垂範する取組を加速する。特に男性育児休業の目標値達成のために工程表を策定すること、(2)女性のチャレンジを応援する起業や再就職などの実効性ある対策を強化すること、(3)全閣僚が省庁の垣根を越えて女性の活躍の「見える化」に取組むこと。また「見える化」総合プランを年内に策定すること等の指示がありました。

今後は、行動計画に盛り込まれた施策を具体化して「日本再生戦略」に反映するとともに、年内の工程表の作成を進めていく予定です。


挨拶をする野田内閣総理大臣


司会進行を務める中川男女共同参画担当大臣