「共同参画」2012年 7月号

「共同参画」2012年 7月号

男女共同参画センターだより

大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)
一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団
理事長 時岡 禎一郎

大阪府立男女共同参画・青少年センター(愛称:ドーンセンター)は平成6年、大阪府立女性総合センターの名称でオープンしました。その後、府行財政改革による施設管理部門への指定管理者制度導入、青少年健全育成機能の付加に伴う現名称への変更を経て開館19年目を迎え、年間30数万人の方々に利用されています。

愛称のドーンとは、物事の始まり、夜明けを意味する英語のDAWNと、「ドーンといってみよう」という大阪の女性たちの心意気を兼ねた言葉です。

その名のとおり、事業では「情報」「相談」「啓発」各部門が連携して、先駆的なプログラム開発に取り組んできました。当事者や専門家へのヒアリング調査に基づく「男女共同参画施策に関わる職員のための研修プログラム」がその1つ。折々の社会動向と行政施策の方向に応じて内容を刷新し、人事異動で初めて男女共同参画担当になった自治体、女性関連施設職員のみなさんから「基礎から応用まで、体系的でわかりやすい」と評価いただいています。

女性の視点による文化表現事業も特色ある取組みの1つです。オリジナルを主とした演劇公演「女性芸術劇場」や映像フェスティバルを開催し、女性の文化・表現活動を支援するとともに、女性に対する固定的な社会意識の変革を目指しています。

これらの事業を担っているのは、一般財団法人大阪府男女共同参画推進財団です。ドーンセンターと同様、財団のあり方も行財政改革によって大きく変わってきました。現在、指定管理業務(施設管理)は、当財団を代表にNPOなど4者で構成する事業共同体で、提案公募方式となったソフト事業は財団単独で、それぞれ受託しています。

施設管理と事業が分離した仕組みながら、財団としては「ハードとソフトの一体運用による施設機能の向上」を掲げ、パイロット事業を軸に多様な事業を展開しています。


ドーンセンター(大阪市中央区)