「共同参画」2012年 7月号

「共同参画」2012年 7月号

共同参画情報部 News

News 1 <内閣府> 「欧州評議会 女性に対する暴力及びドメスティックバイオレンス防止条約について-クリス・グリーン氏を招いて-聞く会」開催

平成24年5月15日(火)、日本学術会議において、男女共同参画推進連携会議企画委員会主催の標記会合が開催され、クリス・グリーン氏(英国ホワイトリボンキャンペーン理事)による講演が行われました。

冒頭、後藤斎内閣府副大臣から、女性に対する暴力根絶に向けた取組について「日本での取組を一層推進してまいりたい」と挨拶がありました。

グリーン氏の講演では、英国ホワイトリボンキャンペーンの取組、スウェーデンの売春防止法の整備、オーストリアの暴力防止法制定及び警察官等に対するトレーニングといった、欧州各国における女性に対する暴力防止に向けた意欲的な取組の紹介がありました。また、欧州評議会「女性に対する暴力及びドメスティック・バイオレンス防止条約」について解説がなされました。

会場からの質疑応答では、日本の現状に照らした暴力防止の取組推進の在り方や、男性が暴力防止の活動に取り組む意義等について、活発な意見交換が行われました。

News 2 <内閣府> 災害時における男女共同参画センターの役割調査報告書の概要について

内閣府男女共同参画局では、公益財団法人横浜市男女共同参画推進協会及び特定非営利活動法人全国女性会館協議会との連携のもと、「災害時における男女共同参画センターの役割調査報告書」として取りまとめました。

東日本大震災の被災地及び全国各地の主な男女共同参画センターが、発災後どのような被災者支援や災害・復興対応を行ったかを明らかにし、男女共同参画センター(女性センター含む、以下同じ)の災害時における役割と課題及び被災者支援等災害対応の活動の在り方について検証し、被災地及び全国各地の男女共同参画センターの支援活動や防災関連事業の推進等について調査しました。

調査の中では、発災直後からセンターを避難所として利用することになり、そのような中、相談業務を行い被災者の心のケアをサポートしたこと、さらには避難生活を送る女性の特有のニーズに対し、きめ細かな業務(例えば洗濯代行など)をボランティアが中心となり行ったことなどが紹介されています。「日ごろからできていないことは非常時にもできない」、「女性はもっと意思決定の場に参画しなければならない」と指摘されております。

詳細については、男女共同参画局HPをご覧ください。

http://www.gender.go.jp/yrep.html

News 3 <内閣府> 男女共同参画の視点による震災対応状況調査について

内閣府男女共同参画局では、東日本大震災を受け、平成23年11月から24年3月にかけ、被災地及び被災地を支援した地方公共団体、民間団体等を対象に、「男女共同参画の視点による震災対応状況調査」を実施しました。

具体的には、地方公共団体、関係団体、NPO、企業等を対象としたアンケート調査を実施し、震災時の対応の状況や課題等を把握するとともに、独自性のある支援を行った団体等について、インタビュー調査として、個別ヒアリングやグループインタビューを行いました。

アンケート調査の自由記述の回答や、インタビュー調査による現地の声を集約したことで、物資の備蓄・提供、避難所・仮設住宅の運営等について、男女別のニーズに対応できていないなど、様々な課題があったことが明らかになりました。一方で、男女別のニーズに対応し、きめ細かな支援を行った団体等の取組も多数報告されています。

内閣府男女共同参画局では、本調査の結果を踏まえ、平成24年度に、被災者支援、復旧・復興、防災等の各段階での必要な対応を調査・検討し、これを基にマニュアルを作成し、幅広く周知する予定です。

詳細については、男女共同参画局HPをご覧ください。

http://www.gender.go.jp/saigai.html