「共同参画」2012年 2月号

「共同参画」2012年 2月号

共同参画情報部 News

News 1 <内閣府> J-Win等とコンファレンス「理系女子学生と女性技術者が未来を創る」を共催

平成23年12月2日(金)、NPO法人J-Win、SWE(Society for Women Engineers、技術系女性を会員とした米国のNPO組織)と共催で、上記コンファレンスを開催しました。まず、ベティ・シャナハン氏(エグゼクティブディレクター&CEO、SWE)による基調講演「米国で花開く女性エンジニア」では、女性が陥りやすい思考の傾向等、米国の女性技術者で日本と共通する現状をお話いただきました。次に、浅川智恵子氏(日本アイ・ビー・エム(株)IBM Fellow)によるゲスト講演「アクセシビリティは世界を変える技術」では、ご自身の経験をもとにしたアクセシビリティについてお話いただき、参加者はダイバーシティ(多様性)についての認識を新たにしました。その後、シャナハン氏、浅川氏に加え、和田典子氏(ソニー(株)半導体事業本部品質信頼性部門品質企画部シニアソフトウェアプロセスマネージャー)、山岸裕美氏(アサヒビール(株)醸造研究所微生物技術部部長)をパネリスト、松浦由美子氏(日本電信電話(株)サイバーソリューション研究所サービスイノベーションPT主幹研究員)をファシリテーターに、テーマ「輝け!企業の理系女子(リケジョ)」によるディスカッションが展開されました。会場は活気にあふれ、参加者はロールモデルとなるパネリストの話に勇気をもらいました。

日本ヒーブ協議会とキャリアアップセミナーを共催

平成23年12月5日(月)、一般社団法人日本ヒーブ協議会と共催で、上記セミナーを開催しました。

第1部では、岡田圭子氏(シャープ(株)執行役員)による基調講演「企業で働く女性達へ」において、女性が企業で働く中でぶつかる様々な壁の乗り越え方や家庭と仕事への向き合い方についてご自身の経験に基づいてお話され、これからキャリアアップを目指す働く女性達を勇気付ける内容の講演となりました。

第2部では、安藤哲也氏(NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事)、平井邦治氏(日本ハム(株)人事部長)、杉本美穂氏(ライオン(株)生活者行動研究所)、小林洋子(内閣府男女共同参画局推進課長)をパネリスト、山本加津子氏(NPO法人J-Win広報担当部長)をコーディネーターに、テーマ「女性が活き活きと仕事をするために-女性の活躍の場をつくる取組事例から学ぶ-」によるパネルディスカッションを実施しました。ポジティブ・アクションやワーク・ライフ・バランスなど女性活躍推進に向けた行政・企業・生活者それぞれの立場からの取組が報告され、活発なディスカッションが展開されました。

日本BPW連合会・BPW香川クラブと、「シンポジウム香川発!女性と経済活動-ネットワークづくりが女性の経済活動を支援する-」を共催

平成23年12月17日(土)に高松市にて、上記シンポジウムを開催しました。

香川県知事の浜田恵造氏、高松市長の大西秀人氏の来賓挨拶に続いて、第1部リレー・レポートでは、岩田喜美枝氏((株)資生堂代表取締役執行役員副社長)、木村葉月氏(ライフスタイルブティックGRACE

MARKETオーナー・香川県中小企業家同友会女性委員会委員長)、藤井寿美子氏(金両(株)取締役金両醤油(小豆島)5代目当主修行中)、武川恵子(内閣府大臣官房審議官(男女共同参画局担当))が経営者・行政担当者として取り組んできたこと、経済への女性の参画が国際的に遅れている等を話しました。

第2部では、上記4人をパネリスト、名取はにわ(内閣府情報公開・個人情報保護審査会会長代理、元男女共同参画局長)をコーディネーターに、テーマ「ネットワークづくりが女性の経済活動を支援する」によるパネルディスカッションを展開しました。会場から寄せられた多数の質問・意見をもとに、女性が出産後も仕事を続けるための様々な取組の紹介、女性がもっと活躍できるためのポジティブ・アクション推進のためのクオータ制の必要性、女性の能力向上に向けたチャレンジの重要性、そしてそれらを実現させるためにネットワークや連携の大切さということについて熱気あふれる議論がなされました。

ガールスカウト日本連盟と、少女に対する暴力をなくすためのセミナーを共催

平成23年12月23日(金・祝)に、上記セミナーを開催しました。

まず、参加者に、DVに関する知識や持っているイメージを質問表を使って尋ねたところ、暴力がどれだけ見過ごされているかが確認されました。

次に、NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネット・こうべ代表理事の正井礼子氏により、「少女を取り巻く日本の現状」と題し、ワークショップを中心とした講演がありました。その中で、「Stop

the Violence 相談されたら?被害にあったら?」と質問が投げられ、ロールプレイなどを通して、参加者全員で考えました。暴力には様々な形があり、それを解決するためには誰もが対等な人間関係を築くことが重要であるとのお話でした。

続けて、「今から踏み出す第一歩」をテーマとした参加者によるディスカッションを経て、その結果を全体としてとりまとめ、セミナーを結びました。

セミナーを通して、被害者も加害者も出さないためには、年少時から自己肯定感を高めることが重要であり、青少年教育の重要性を再確認しました。

News 2 <文部科学省> ユネスコ男女共同参画担当課長講演会の報告

12月22日、ユネスコ男女共同参画担当課長のサニエ・ギルセル・コラット氏を文部科学省に招き、「ジェンダー平等:その実現によって構築される社会とは?-ユネスコの取組と支援-」というテーマで講演会を開催いたしました。

今回の講演は、神戸大学にて先に行われました「女性科学者がリードする持続可能な社会」と題した国際シンポジウムでの講演のため来日されたのを機に実現しました。

コラット氏からは、ユネスコでは加盟国に対し男女共同参画の普及を図るだけでなく自らの機関においても必ず実践している、科学技術分野における女性の参画も重要であり研究においても男女両方の視点があることで新しい発見に繋がる、等のお話のほか、男女共同参画の障害を打破するためには、(1)強い意志を持ったリーダー、(2)資金、(3)女性の意識に影響を与えるロールモデルの3つが必要ということも御教示いただきました。

また、会場からの質問にも丁寧に答えてくださり、当日参加された行政関係者や大学関係者等の皆様にとって、様々な課題解決の糸口をいただけた講演会になりました。

News 3 <国立女性教育会館> 「女性情報アーキビスト養成研修(入門)」実施報告(12月1日(木)~2日(金)、1泊2日)

『災害経験を通して災害に備える』をテーマに防災・減災の視点から資料の保存と管理について学びました。39名の参加者は非常に高い関心を持って受講し、好評を得ました。

情報交換会でアーカイブ資料の活用事例として女性としごとの未来研究会による幻灯上映を行い交流を深めました。