「共同参画」2011年 12月号

「共同参画」2011年 12月号

取組事例ファイル/自治体編

京都市

男女共同参画社会の実現に向けて

京都市では、平成23年3月、「第4次京都市男女共同参画計画 きょうと男女共同参画推進プラン(平成23年度~平成32年度)」を策定し、京都市男女共同参画推進条例に基づく6つの基本理念を基本目標に、施策を総合的に進めています。

同プランにおいては、「DV対策の強化」と「仕事と家庭、社会貢献が調和できる「真のワーク・ライフ・バランス」の推進」の2つを重点分野に掲げています。

きょうと男女共同参画推進プラン
きょうと男女共同参画推進プラン

「DV対策の強化」

「配偶者暴力防止法(改正)」により、市町村においてもDVの基本計画の策定と配偶者暴力相談支援センターの設置が努力義務とされたことを受け、「京都市DV対策基本計画」を「第4次京都市男女共同参画計画」に盛り込むとともに、DV対策の中核的施設として、「京都市ドメスティック・バイオレンス(DV)相談支援センター」を平成23年10月3日に開所しました。

同センターでは、「DVかもしれないがどこに相談したらいいのかわからない…」「逃げてきたけれど、何からはじめればいいのかわからない…」など、悩んでおられる方の相談をはじめ、被害者の自立生活促進まで、DV被害者への継続的な支援に重点的に取り組んでいます。

京都市DV相談支援センター
京都市DV相談支援センター

京都市DV相談支援センターの業務

1 相談援助(又は相談機関の紹介)

2 カウンセリング

3 緊急ホットライン

4 被害者の自立生活促進のための情報提供や援助

5 保護命令制度や支援措置の利用についての情報提供や援助 など

相談受付時間:月~土曜日

(日曜・祝日 12/29~1/3を除く)

9:00~17:15

相談電話番号:

075-874-4971

「仕事と家庭、社会貢献が調和できる「真のワーク・ライフ・バランス」の推進」

市民ひとりひとりが、やりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、仕事や家庭生活、社会貢献などにおいて、生きがいと充実感を得て人生が送れることを目指し、平成23年度末までに「真のワーク・ライフ・バランス推進計画(仮称)」を策定します。

真のワーク・ライフ・バランスとは?

「時間のバランス」だけではなく、自分を取り巻く様々な「つながり」をもう一度見直し、今ある「つながり」を深めたり、新たに「つながり」を築いたりして、その中で求められる役割や責任を担うことにより「生活時間のバランス」を超えた「心の調和」を得て、より充実した人生を送ろうとする考え方です。

なぜ「真のワーク・ライフ・バランス」が必要なのか?

東日本大震災をきっかけに、家族の絆や人とのつながりの大切さが再認識されています。

自分を取り巻く様々な人や組織との「つながり」が希薄では、いざというときにお互いに助け合うことも困難になります。日頃から、私たちひとりひとりが職業人として、家庭人としてあるいは社会の構成員として様々な「つながり」を大切にし、それぞれに求められる役割や責任を担うことにより、誰もが安心して心豊かに暮らせるまちづくりを実現するため必要なのです。

京都市は、三方を山で囲まれた盆地に位置し、1,200年を超える悠久の歴史の中で様々な文化を育んできました。市の中心部には、碁盤の目のように東西南北に大路小路が走り、元離宮二条城をはじめとする14箇所の世界文化遺産や2,000を超える神社仏閣が市内各所に点在しています。

歴史都市であると同時に、世界中から観光客が訪れる観光都市であり、更には37の大学・短期大学をはじめ世界水準の研究機関が集結する学術研究都市でもある、多彩な魅力を秘めたまちです。