メニュー「共同参画」2011年 11月号
取組事例ファイル／自治体編
浜松市
「男女がともに自立・参画し、高めあう創造都市・浜松」を目指して
浜松市では、「浜松市男女共同参画推進条例」「浜松市男女共同参画計画」に基づいて、男女共同参画社会の実現に向けて様々な取組を行っています。昨年度は、「浜松市DV（配偶者等からの暴力）防止・支援基本計画」を策定、7ヶ国語によるDV啓発パンフレットを作成しました。平成23年度の本市における特色ある取組を紹介します。
DV啓発パンフレット （写真は左から日本語版、英語版、ポルトガル語版）
パートナーシップ委託事業
男女共同参画を市民の視点及び市民協働で推進していくため、市内で活動する市民団体から団体の特性を生かした男女共同参画に関する事業企画を募集し、優れた提案に対して事業実施の委託をするものです。そのなかで特色ある事業を紹介します。
◇女性起業家育成講座
結婚や出産を機に就業を中断した女性などを対象に、再チャレンジのための一つの選択肢として、起業するための基礎知識を学んでもらうとともに、女性起業家同志のネットワーク作りも支援するものです。同講座を提案した市民団体によると、「これまでにも起業家講座を何度か開催をしてきました。しかし、参加者のほとんどが男性であることから、少数の女性参加者は、どうしても萎縮してしまうため、グループワーク等で積極的な発言ができなくなるなど、女性に対して起業家講座としての充分な成果を提供することができなかった」とのことです。このような反省を活かし、この市民団体から“女性”に特化した起業家育成講座が企画提案されたため、事業実施をすることとなりました。
女性起業家養成講座の発表風景
情報誌「ハーモニー」の発行
男女共同参画の意識づくり推進のため、市民向けに年2回、情報誌「ハーモニー」を発行、全戸配布を行っています。平成23年度の秋号では、今年度から実施している「浜松市DV（配偶者等からの暴力）防止・支援基本計画」を受けて、市民に「DVを知ること、理解する」ことを促す啓発記事を特集しました。
浜松市男女共同参画推進センター
男女共同参画推進の拠点施設として、同センターで行われているいくつかの事業を紹介します。
浜松市男女共同参画推進センター
◇はままつチャレンジ塾
男女共同参画の視点を入れた講座等を企画・運営するためのスキルを習得するために、学ぶことと実践を体験する、12月まで全7回の講座です。平成24年3月にはその成果として、この講座で習得したスキルを使い、実際に講座生自身による企画・運営された講座の開催の実現を目指します。また、この事業は、次世代の男女共同参画を担う人材育成の目的も兼ねています。
◇男性の生き方電話相談
同センターの相談事業の一つとして、平成18年度から毎週木曜日午後6時～8時の間で、男性相談員による「男性の生き方電話相談」を行っています。最近では、高齢独身男性からの相談も増えています。
（市民部 ユニバーサル社会・男女共同参画推進課）
浜松市は、平成19年4月1日に全国で16番目となる政令指定都市に移行し、平成23年7月1日に市制施行100周年を迎えました。本市は、山、海、川、湖と四方を異なる豊かな自然環境に囲まれ、この多様な自然が織り成す美しい風景は、数々の景勝地を生み出しています。面積は、1558.04m2で、岐阜県高山市に次いで全国2位となっています。平成17年7月1日、天竜川・浜名湖地域12市町村の合併により、人口は80万人を超え、現在、静岡県第1位となっています。