「共同参画」2011年 10月号
巻頭言
男女共同参画の目指すべきところは「固定的性別役割分担意識をなくした男女平等社会」であるが、一方「男女の人権が尊重され、尊厳を持って個人が生きることのできる社会」であり、「男女が個性と能力を発揮することによる多様性に富んだ活力ある社会」を作ることだ。
世に出て活躍したい女性がいる一方、家庭で夫の世話や子育てを選ぶ人は一定程度必ず存在する。また生活のためにやむを得ず簡単なパートで働く人もいる。
大学教育を受け一流企業に就職し、男女共同参画やワークライフバランスの掛け声の中、そうした優遇制度に乗りたっぷりと休暇を取ったり早く帰ったりし、「適当に働く」ことに安住している女性もいる。いわば「ゆとり教育の働き版」のようなものだ。
企業社会の中では、女性だけではなく男性でも人権が尊重され多様性を認めて欲しいと多くの人が望んでおり、共同参画とは女性中心のテーマではない。
男女共同参画社会は、女性でも男性でも「強い意志と能力ある人」が切り開き実現していく。このような活力ある社会は、社会全体で作り上げていかねばならないが、私は個人個人が「決意と覚悟」を持って自ら掴み取っていかなくてはならないものだと思う。
株式会社東レ経営研究所
特別顧問
佐々木 常夫
主な予定
10月22日 | 東日本大震災復興シンポジウム in 岩手(盛岡) |
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11月12日~25日 | 女性に対する暴力をなくす運動(主唱:男女共同参画推進本部)(11月25日 女性に対する暴力撤廃国際日) |
11月23日 | 男女共同参画宣言都市奨励事業(茨城県筑西市) |
11月25日 | 男女共同参画フォーラム(茨城県) |